おすすめの赤い水草の種類や育成情報、綺麗な赤にさせる3つのポイントを紹介していきます。
赤系の水草15種
- ロタラレディッシュ
- ロタラロトンディフォリアベトナムH’ra(ロタラsp.H’ra)
- ロタラインディカ
- ロタラワリッキー
- ロタラロトンディフォリア
- ロタラマクランドラ
- ロタラマクランドラナローリーフ
- ルドウィジアsp.スーパーレッド
- ルドウィジア・グランデュローサ
- アルテルナンテラレインキー ミニ※おすすめのレア種
- タイガーロータスレッド
- タイガーロータスゼンケリー
- レッドカボンバ
- エキノドルス ハディレッドパール
- ルブラ ハイグロ
①ロタラレディッシュ
ロタラレディッシュは、ロタラ系水草の中でも特に赤色が強い種類で、ロタラの中では”1番赤い”と言っても過言ではないほど赤くなるため、群生させると迫力ある水槽になります。
育成も非常に簡単で、とにかく赤い水草が欲しいという方にはおすすめです。
②ロタラロトンディフォリアベトナムH’ra(ロタラsp.H’ra)
ロタラロトンディフォリアベトナムH’raは、別名ロタラsp.H’ra(ハラ)等とも呼ばれ、下記で紹介するロタラインディカやロタラロトンディフォリア等よりも赤くなりやすく、CO2添加や高光量照明の環境でなくても赤色を出してくれます。
あまりも暗い照明だと緑色になってしまいますが、比較的赤くさせやすい種類ですので初心者の方にもおおすすめできる水草です。
③ロタラインディカ
ロタラインディカは、赤系の水草の中でも定番の種類であり、育成環境によって緑・黄・ピンク・赤色に成長します。
真っ赤に成長させたときのロタラインディカは、とても見応えのある水槽を作り上げてくれます。
④ロタラワリッキー
ロタラワリッキーはトゲトゲしたような細い葉が特徴の水草で、高光量下で育成することでより赤く成長します。
幅広い水質に対応するため育成がしやすく、グラーデションのような感じに色がつくため、通常のロタラ種よりも柔らかい印象になります。
⑤ロタラロトンディフォリア
ロタラロトンディフォリアは、ロタラインディカよりも赤色になりにくく、CO2添加や光量、肥料などで条件を揃えてあげないと緑・黄・ピンクあたりの色になってしまいます。
⑥ロタラマクランドラ
ロタラマクランドラは花びらのような形の葉が特徴で、バラのような美しい姿に成長します。
ピンク~赤系の色にするには、高光量やCO2添加が必要になってきます。
⑦ロタラマクランドラナローリーフ
ロタラマクランドラの細い葉バージョンで、同様に美しい赤色の葉を展開します。
⑧ルドウィジアsp.スーパーレッド
ルドウィジアsp.スーパーレッドは育成しやすく、CO2添加や高光量の環境下でなくても赤系の色になるため、初心者の方でも挑戦しやすいです。
CO2添加や肥料添加、高光量の環境で育成すれば、目を引く美しい赤色に育ちますのでおすすめです。
⑨ルドウィジア・グランデュローサ
⑩アルテルナンテラレインキー ミニ
アルテルナンテラレインキーミニは人気が高い水草の一つで、前~中景草としてよく使われています。
真っ赤というよりは少し茶色に近い色をしており、水槽内のメリハリをつけてくれます。
※おすすめのレア種
アルテルナンテラレインキーの班入りで、非常に美しいです。
水上葉での販売にはなりますが、そのまま水槽に入れれば水中葉が展開していきます。
⑪タイガーロータスレッド
タイガーロータスはスイレンの仲間で、長い茎に大きな葉を展開させます。
赤い葉に柄の入った模様が特徴で、葉が密生したときの美しさは、水槽内の印象もガラッと変えてくれます。
⑫タイガーロータスゼンケリー
トロピカ社が販売するタイガーロータスゼンケリーは、他の水草と比較すると価格が高めですが、その分とても美しい赤色に成長してくれます。
個人的にはタイガーロータスより、ゼンケリーをおすすめします。
⑬レッドカボンバ
レッドカボンバは、カボンバ系の種類で成長が早くピンク系の色をした葉を展開するのが特徴です。
カボンバより育成難易度が上がり、軟水をキープするようにすると調子を落とさずに育成しやすいです。
⑭エキノドルス ハディレッドパール
エキノドルス ハディレッドパールは、厚みのある大きめの葉を展開するエキノドルス種で、全長30cm以上になることもあります。
高光量下で育成することで、写真以上に赤く成長させることもできます。
非常に丈夫な種類の水草であり存在感も強い水草ですので、大型水槽や逆に小型水槽のメインの水草として育成するのがおすすめです。
⑮ルブラ ハイグロ
ルブラ ハイグロは、深みのあるワインレッドとウェーブする葉が特徴の水草です。
非常に美しく、水槽内のワンポイントして入れるととてもおしゃれな雰囲気になりますのでおすすめです。
綺麗な赤にさせる3つのポイント
ポイント1.光量
水草を赤くさせるのに最も需要なのは高光量です。
赤系の水草は、「アントシアニン」という赤色の物質が強い光から葉緑体を守ろうとすることで赤く見えます。
そのため、水草を赤くするには高光量の環境を揃えることが絶対条件と言えます。
照明時間に関しては10~12時間ほどがおすすめですが、苔の発生リスクも上がってしまいますので注意してください。
また、高光量を確保するには照明を2~3灯使うか、高性能の照明を1つ使用するかのどちらかです。
そもそも”高光量”ってどれくらい?思いますよね。PPFD(光合成光量子束密度)や㏐(ルーメン)、スペクトル等で比較するのが一般的ですが、正直わかりにくいと思います。
なので実際にしっかりと赤色に育てくれた照明を紹介したいと思います。
- アクロ TRIANGLE LED GROW
- アクロ TRIANGLE LED GROW Pro
- アクロTRIANGLE LED VIVID
- Chihiros WRGBⅡ
- Chihiros WRGBⅡ PRO
- ChihirosRGB VIVIDⅡ
- Chihiros CⅡ RGB
- 太陽光LED LIGHT AMATERASLED
- ONF Flat One+
- TWINSTAR LIGHT S-LINE
- nano LEVIL WHITE
- ソーラーRGB
上記に挙げたLED照明12選はどれも性能が良く綺麗な赤色にしてくれますが、その中でも特におすすめなのがADAの「ソーラーRGB」、Chihirosの「WRGB2」と「VIVID2」、アクロの「TRIANGLE LED VIVID」です。
ただ、ソーラーRGBはかなり高額な上にネットで購入することができないというデメリットもあります。
その点、”WRGB2”や”TRIANGLE LED GROW”は、ネットで購入ができる高性能照明ですので、本格的に水草水槽をやりたいという方にはおすすめの照明となっています。
ポイント2.CO2
植物は光合成によって成長に必要な養分を作り出しますが、水槽内の二酸化炭素はすぐに消費されてしまうため、光合成に使う二酸化炭素の量が不足してしまいます。
そこで人為的に二酸化炭素を添加することでより活発に光合成が行われ、水草が元気に成長するようになります。
また、夜間は水草が”呼吸”を行って酸素を消費するようになるため、照明時間と合わせてCO2添加を止めるようにしてください。水槽内が酸欠になり、熱帯魚や水を綺麗にしてくれるバクテリアたちが弱って水槽環境の悪化につながってしまいます。
CO2ボンベによる添加方法には小型ボンベと大型ボンベ(ミドボン)があり、費用などにも差がありますので詳しくは下記記事をご参照ください。
ポイント3.肥料
肥料添加をすることで足りない栄養を補い、水草をより元気に成長させることができます。
水草の成長には三大栄養素と呼ばれる「窒素・リン・カリウム」があり、なかでも自然発生が少ないカリウムの添加をすると成長がよくなります。
また、鉄などの栄養素を添加すると、水草を赤く鮮やかに成長させてくれます。
ただ肥料の添加は、水槽内の栄養バランスや水質などに合わせて行う必要があり、やみくもに肥料を添加するのはおすすめできません。
水温や水質が合っていなく、水草の成長が悪い状態で肥料を添加しても、水草はうまく栄養を消費して成長できません。
その結果、水中の栄養が余ってコケの成長に使用されてあっという間にコケだらけになってしまうこともありますので、日々の観察を習慣付けして肥料添加していくようにしましょう。
水草の成長自体が上手くいっていない場合
上記で紹介した綺麗な赤にさせる3つのポイントは、あくまで水草がしっかりと成長できる環境であることが前提の話であり、「成長が遅い」、「枯れている」、「なんとなく元気がない」等の症状がみられる場合には水質と水温を見直してみてください。
この水質と水温が水草に適した状態になることで、水草が活発に成長し始めます。
そこで初めて、光量やCO2、肥料等の恩恵を最大限得られるようになります。
水質
水質には酸性~アルカリ性をを示すpHと軟水・硬水を示すGHがあり、このpHとGHが高いと水草が好む”弱酸性の軟水”と離れてしまい、水草が全然成長しなくなってしまいます。
多くの水草の調子を良くするにはpH値を6.0前後、GHを3°dh以下にするのが好ましいです。
水質の検査方法には、水に1秒浸けるだけで確認できるテトラの試験紙があり、複数の項目を安価でできるので手軽に行う方法としておすすめです。
pHとGHが高かった場合、下記の記事で詳しい原因と対策方法を解説していますのでご参照ください。
水温
水草を育成する上で適温とされているのが、22~28度です。
これよりも低かったり高かったりすると、光合成が上手くできずに調子を崩したり、病気になったりする可能性がでてきます。
その結果、苔だらけの水槽になる等の悪循環に陥ってしまいますので、水草の調子が悪いときは温度管理も見直す必要があります。
室温によって管理できていれば大丈夫ですが、極端に水温が低下あるいは上昇してしまう場合には、ヒーターや冷却ファン等を使用して水温を管理をしてください。
私の経験では、水温が15度以下だと水草の成長がほとんど止まり、かなり状態の悪い水槽になってしまいます。
窒素不足
水質も水温も安定しているのに水草の成長速度が遅くなってきた場合は、窒素が不足している可能性があります。
窒素は水道水にも含まれているため、換水で多少は補うことができますが、それでも不足する可能性がありますので、液肥等で追加してあげるとよいでしょう。
まとめ
水草を赤くするためには、10~12時間の高光量照明、CO2添加、栄養管理、水質管理が必要になってきます。
高光量の照明・CO2添加・肥料添加を行っても、水質があっていないと「赤が映える美しい水槽」どころか、「苔まみれの水槽」になることもありますので注意しましょう。
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