緑の絨毯作りにおすすめの前傾草や綺麗に育てるためのコツなどを紹介していきます。
水草には前・中・後景草がある
水草にはレイアウトで使用する際、水槽の手前に配置する水草を前景草、中間付近に配置する水草を中景草、奥側に配置する水草を後景草として区別して分けることができ、緑の絨毯を作る水草は前傾草に分類されます。
水槽一面を覆うような緑の絨毯ができれば自然感がより溢れ、シュリンプなどもよく映えるようになります。
水草の前・中・後景草にはどんな種類があるか知りたい方は、下記記事でおすすめの水草を30種類以上紹介していますのでご参照ください。
緑の絨毯作りにおすすめの水草7選
- ウィローモス
- グロッソスティグマ
- リシア
- キューバ パールグラス
- ニューラージパールグラス
- ヘアーグラス ショート
- オーストラリアン ドワーフ ヒドロコティレ
1.ウィローモス
ウィローモスは流木や石などに活着させて使用することで、自然感を出したり時の経過を感じさせるようなレイアウトを作ったりすることできるとても汎用性の高い水草です。
そんなウィローモスで緑の絨毯を作りたい場合は、鉢底ネットなどを使ってモスマットにしてあげるとモスが散らからず綺麗に絨毯を作ることができます。
他のモス種でも同様に作ることはできますが、高さのない状態をキープしておくならウィローモスが1番おすすめです。
2.グロッソスティグマ
グロッソスティグマは緑の絨毯として定番の水草で、初心者からも高い人気を集めています。
ただ、光量が弱いと上に伸びて成長してしまうため、3000ルーメン(60㎝水槽)以上の明るさがある照明を使うようにしましょう。
コスパで言えば”アクロ トライアングル グロウ”、圧倒的な性能でいえば”WRGB2”という照明がおすすめです。
ちなみ水上葉でも太陽光を使って絨毯のように管理できますよ!
3.リシア
たくさんの気泡をつけた姿が人気の水草で成長速度も速いですが、画像のような美しい状態にするには、高光量、肥料、CO2添加を使った環境が必要となるため、初心者の方にはやや難易度が高くなってしまいます。
また、元々は浮き草のため沈んだり活着したりする性質がないため”リシアベース”という製品などにリシアをいれ、無理やり沈めて育成するのが主流となっています。
初心者の方にはたしかに難しいかもしれませんが、今はネットで情報がたくさんありますので、栄養やCO2添加などについてちょっと勉強すれば十分育成できるかと思いますので、リシアが気に入ったという方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
4.キューバ パールグラス
キューバ パールグラスで緑の絨毯を作るには、グロッソスティグマ同様に高光量下で育成させて匍匐させる必要があります。
CO2添加や肥料を追加してあげることで、気泡を付けた美しい状態に成長させることができます。
他の水草と異なりやや硬度が高い環境の方が調子が良いため、青華石などのように硬度をあげる石と相性がよくなっています。
5.ニューラージパールグラス
そこまで強い光量がなくても匍匐して成長していく特徴があり、放っておくだけで一面を水草で覆うことが可能です。
ただ、だんだん葉が重なってボリュームがででてくるため、綺麗な状態を維持するには定期的にトリミングをしてあげる必要があります。
キューバパールグラスと似た水草ではありますが、ニューラージパールグラスの方が葉が大きく、より簡単に緑の絨毯を作り上げることができます。
個人的には見た目の美しさや育てやすさから1番おすすめの水草です!
6.ヘアーグラス ショート
見た目は細い雑草のような姿をしており、草原のようなふさふさとしたレイアウトを楽しむことができます。
ランナーでどんどん増えていきますが、量が増えてきたときは間引くようにトリミングしてあげると良いです。
育成の難易度も低く、初心者の方にもおすすめの前景草となっています。
7.オーストラリアン ドワーフ ヒドロコティレ
クローバーのような可愛らいしい葉が特徴の水草で、育成も簡単なため初心者の方にもおすすめです。
放っておくとどんどん増えていき、下の方の葉が傷んでいきますので、トリミングで綺麗な葉だけ残すようにしていきましょう。
トリミングは適当に手で引きちぎったりしても問題はありません。
綺麗な絨毯を作る5つのコツ
- 高光量
- 栄養の確保
- C02添加
- トリミング
- コケ予防
1.高光量
光量(目安) | 陽性水草 |
30㎝水槽 | 1000lm以上 |
45㎝水槽の | 2000lm以上 |
60㎝水槽 | 3000lm以上 |
90㎝水槽 | 5500lm以上 |
120㎝水槽 | 7000lm以上 |
緑の絨毯を作るには水草が高く成長しないように高光量下で育成させてあげる必要があり、最も需要なポイントでもあります。
高光量でなくても匍匐するように成長してくれる水草もありますが、基本的にはしっかり光量を確保できる照明選びが非常に重要となります。
LED照明にはスマホアプリで100万通りの調光やタイマー設定ができるチヒロスの”WRGB2”というLED照明もあり、非常におすすめとなっています。
下記記事では、光量の条件を満たしつつ水草が本当によく育つLED照明を厳選していますので、ぜひこちらもご参照ください。
2.栄養の確保
綺麗な絨毯を作るには栄養も大切であり、栄養が少ないと水草白くなったり、スカスカになってしまったりする場合もあります。
栄養不足にならないようにするためにはソイルがとても需要になり、栄養がたっぷり入った”リベラソイル”か、吸着系ソイルなのに水草がよく育つ”育つソイル”あたりがおすすめとなっています。
また、液肥添加で栄養をコントロールする方法もありますので、液肥の効果や必要性ついては下記記事をご参照ください。
リベラソイル
- 立ち上げ初期から水の透明度が高い
- 水草に必要な栄養がしっかり入っている
- ソイルが崩れにくく、通水性が高い
- 長期間に渡って水草が元気に育つ
- 多くの水草が好む弱酸性・軟水にする
- 水草が植えやすい
育つソイル
- 初期の濁りが少なく透明度が高い
- pHやGHを下げ、多くの水草が好む水質にする
- コケが生えにくい
- 水草がよく育つ
- ノーマルとパウダーの2種類がある
3.C02添加
光合成で成長する水草にとってCO2添加は非常に効果的であり、特にリシアなどを美しく育てたいと言う方には欠かせません。
初めての方にとってCO2添加は難易度が高く感じるかもしれませんが、必要な道具を順番に繋いていくだけなので実はそこまで難しくありません。
そこで、下記記事では初心者の方でもCO2添加ができるように必要な道具や費用などを詳しく解説していますので、ご興味ある方はご参照ください。
4.トリミング
葉が重なり合った水草はトリミングをしないと形が崩れたり、下になった葉が枯れてきたりしてしまうため、重要な管理になってきます。
せっかく生えた水草を切ってしまうのに躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、逆にトリミングをしないと後々後悔する結果になってしまいますので、思い切ってある程度生えてきたら一度トリミングすることも大切になります。
高いハサミやピンセットは使いやすいですが、セットになったトリミング道具も十分使えますので、初めての方はまずコスパの良いトリミングセットを揃えてみてはいかがでしょうか。
5.コケ予防
水槽を管理していると必ずコケが発生し、放置すると上記のような状態になってしまうこともあります。
しかし、コケ取り生体を飼育していればコケ問題を改善・予防することができ、ヤマトヌマエビを入れただけでコケだらけだった水草が下記画像まで綺麗になりました。
それだけコケ取り生体の恩恵は大きく、特に水草水槽などには欠かせいない存在とも言えます。
コケを食べる生体には、熱帯魚やエビ、貝などがあり、それぞれに特徴がありますので、おすすめのコケ取り生体を知りたい方は下記記事をご参照ください。
水草をより綺麗に育成するためのポイント
綺麗な絨毯を作る方法としても触れましたが、水草を綺麗に育てられるようになりたいと考えている方は下記記事にて「水草を綺麗に育てるための6つのポイント」を解説していますのでご参照ください。
基本的な知識や必要な道具、育成に重要なポイントなどがわかるようになっていますよ!
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