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【水槽の苔対策】9種類のおすすめコケ取り生体を紹介!最強の予防効果

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アクアリウムを始めたら誰もが直面することになる”コケ問題”を解決するために、おすすめのコケ取り生体を紹介していきます。

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生体による苔予防

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まずは上記画像をご覧ください。

これは、コケを食べる生体がいる水槽にコケが生えたグラスを移したときのものです。
このグラスを一日入れておくと…

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ここまで綺麗になりました!!

たった一晩でこの効果はかなりすごいですよね。
人間の手では、細かいところや水草についたコケを落とすのは非常に難しいですが、コケ取り生体を飼育しておくことで、人間にはできないコケの除去はもちろん、高いコケ予防効果を期待できるようになります。

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コケ取り生体飼育の3つのメリット

メリット
  • 水草等を傷つけずに苔を除去できる
  • 高いコケ予防効果がある
  • 人間の手では届かないところまで綺麗にできる

コケ取り生体を飼育することで上記のようなメリットがあり、日常的に綺麗な水槽を楽しむことができます。

コケは水草などにも生えてしまい、人間の手では傷をつけずに除去するのはほぼ不可能ですが、生体たちであれば想像以上に細かいところまで綺麗に食べてくれるため、水草水槽には欠かせない存在と言えます。

苔対策におすすめの生体9種

おすすめコケ取り生体9種
  1. ミナミヌマエビ
  2. ヤマトヌマエビ
  3. チェリーシュリンプ
  4. オトシンクルス
  5. オトシンネグロ
  6. タイガープレコ
  7. サイアミーズ フライング フォックス
  8. シルバーフライングフォクス
  9. イシマキガイ

ミナミヌマエビ:おすすめ度★★★☆☆

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ミナミヌマエビ/2020年1月撮影
コケ取り能力★★★☆☆
よく食べるコケ茶ゴケ、アオミドロ等
サイズ約3cm
繁殖難易度容易

コケ対策と言えば、ミナミヌマエビは必ず候補に出てくる生体です。

60㎝水槽では20匹程度で十分であり、エビの数が多すぎると糞の量が増えたり、見栄えが悪くなることもありますので入れ過ぎも良くありません。

また、立ち上げ当初だと水質が安定しておらず、その時期に投入してしまうと本来の寿命を全うできずに終えてしまいますので、水合わせは点滴法などで慎重に行うようにしましょう。

繁殖に関しては非常に簡単で、オスメスペアで飼育すれば放っておくだけでどんどん増えていってしまうため水質悪化などの注意が必要になります。

メリット

  • 繁殖が容易
  • コケの予防効果が高い
  • 食害があまりない

デメリット

  • 放っておくと数が増えすぎる
  • 水槽の壁についたコケは食べない

ヤマトヌマエビ:おすすめ度★★★★★

コケ取り能力★★★★★
よく食べるコケ茶ゴケ、アオミドロ等
サイズ約5cm
繁殖難易度難しい

ヤマトヌマエビはミナミヌマエビ同様に苔取り生体代表ともいえる存在ですが、ヤマトヌマエビの方がサイズが大きく、ミナミヌマエビ10匹分の苔取り能力があると言われています。

コケがある環境であれば、基本的に餌を与えなくても飼育できます。

60㎝水槽であれば10匹も程でも十分コケ取り効果があり、コケがなくなってしまうと水草等が食べられてボロボロになってしまうため、水槽内の環境に合わせて飼育数を調節する必要があります。

また、ヤマトヌマエビの繁殖は汽水環境(海水と淡水が混ざった水)で飼育しなければ稚エビは育たないため、通常の淡水飼育で増えることはありません。

メリット

  • 苔取り生体の中でも高い効果を発揮する
  • ミナミヌマエビの10倍食べる
  • 熱帯魚の餌の食べ残しを綺麗にしてくれる
  • エビの数が増え過ぎることがない

デメリット

  • 水槽の壁についたコケは食べない
  • 水草を食べてしまうことがある
  • 糞の量が多い
  • 繁殖の難易度が高い

チェリーシュリンプ:おすすめ度★★★★☆

レッドチェリーシュリンプ/2020年2月撮影
コケ取り能力★★★☆☆
よく食べるコケ茶ゴケ、アオミドロ等
サイズ約3cm
繁殖難易度容易

ミナミヌマエビと同程度のコケ取り能力があり、繁殖も容易なシュリンプです。

綺麗な赤色の体をもつレッドチェリーシュリンプは、コケ取り能力よりもその見た目の可愛さから人気のあるシュリンプです。

小さな姿ではありますが、木酢液で枯らせた白(黒)髭苔なども食べてくれます。

メリット

  • 鑑賞用にもおすすめ
  • ミナミヌマエビと同程度のコケ取り能力がある
  • 繁殖が容易
  • 食害があまりない

デメリット

  • 放っておくと数が増えすぎる
  • 水槽の壁についたコケは食べない

オトシンクルス:おすすめ度★★★★☆

コケ取り能力★★★☆☆
よく食べるコケ茶ゴケ、斑点状藻等
サイズ約5cm
繁殖難易度やや難しい

オトシンクルスは、エビなどが食べないガラス面のコケを食べてくれるため、エビと一緒に飼育することをおすすめします。

性格は温厚で、稚エビを捕食したりすることもほぼありません。

ただ、オトシンクルスを飼育しているからといってガラス面が完全に綺麗になるわけではないため、スクレーパー プロレイザーなどを使って綺麗にしてあげる必要があります。

また、エビ類と同様にコケが尽きない水槽であれば餌を与えなくても飼育は可能ですが、お腹が痩せてしまっているならたまにタブレット型の人工餌等を与えてあげると良いでしょう。

メリット

  • 温厚で稚エビ等を食べない
  • ガラス面の茶苔等を食べてくれる
  • 食害がほとんどない

デメリット

  • ガラス面が完全に綺麗になるわけではない

オトシンネグロ:おすすめ度★★★★☆

コケ取り能力★★★☆☆
よく食べるコケ茶ゴケ、斑点状藻等
サイズ約5cm
繁殖難易度やや難しい

オトシンネグロは、オトシンクルスとよく似た種類で、実際のコケ取り能力もほぼ同じくらいです。

主な違いとしては、オトシンネグロの”見た目が黒っぽい”、”動きが少ない”、”価格が高い”などがありますが、大きな違いではないため見た目の好みで選んで問題ないかと思います。

どちらも混泳に向いた穏やかな性格のため、飼育もしやすいです。

メリット

  • 温厚で稚エビ等を食べない
  • ガラス面の茶苔等を食べてくれる
  • 食害がほとんどない

デメリット

  • ガラス面が完全に綺麗になるわけではない
  • オトシンクルスより価格が高い

タイガープレコ

コケ取り能力★★★☆☆
よく食べるコケ茶ゴケ、斑点状藻等
サイズ約8cm
繁殖難易度普通

タイガープレコは、オトシンクルスのように口で貼り付くようにして茶ゴケなどをよく食べてくれます。

流木や石などを綺麗にしてくれるのに重宝しますが、柔らかい水草などは食べられてしまう可能性がありますので注意が必要です。

また、プレコは数十センチに成長する種類もたくさんいますが、タイガープレコはかなり小型の種類で最大8㎝程にしかならないため、飼育もしやすく人気が高い種類となっています。

メリット

  • 温厚で稚エビ等を食べない
  • ガラス面や流木などの苔をよく食べてくれる

デメリット

  • ガラス面が完全に綺麗になるわけではない
  • 水草の食害に注意が必要

サイアミーズフライングフォックス:おすすめ度★★★★★

サイアミーズフライングフォックス/2020年2月撮影
コケ取り能力★★★★★
よく食べるコケ茶ゴケ、アオミドロ、黒髭苔等
サイズ約10cm
繁殖難易度不明

黒髭苔を食べてくれる熱帯魚ですが、個体によって、縄張り意識が強かったり苔を全然食べなくなったりするという情報もあります。

また、成長して大きくなるとコケを食べなくなると言われていますが、我が家のサイアミーズフライングフォックスは、大きくなった今も常にいろんな種類の苔を食べ続け、混泳している熱帯魚と一緒に人口餌も食べながら平和に暮らしています。

また、サイアミーズフライングフォックス=黒髭苔という認識の方も多いですが、実際は他のコケがあると思った以上に食べてくれなかったりするため、必ず黒髭苔を食べてくれるとは思わない方が良いでしょう。

ただし総合的に多くの種類のコケを多く食べてくれるため、個人的にはおすすめの熱帯魚です。

メリット

  • 黒髭苔を食べてくれる種類 
  • 高いコケ取り能力がある

デメリット

  • 食害のリスクもある
  • 個体によって縄張り意識が強い

シルバーフライングフォクス:おすすめ度★★★★★

コケ取り能力★★★★★
よく食べるコケ茶ゴケ、アオミドロ、黒髭苔等
サイズ約10cm
繁殖難易度不明

黒髭コケ食べることで有名なサイアミーズ・フライングフォックスの仲間でもあり、そのコケ取り能力はサイアミーズフライングフォックスよりも高いとされているため、近年人気が出てきた熱帯魚でもあります。

大きくなってからもコケを食べ続けてくれやすく、黒髭苔も食べてくれますのでコケ取り生体としてはかなり優秀です。

ただ、サイアミーズフライングフォックスと同様に黒髭苔除去に期待しすぎないようにしましょう。

メリット

  • 黒髭苔を食べてくれる種類 
  • 高いコケ取り能力がある

デメリット

  • 食害のリスクもある
  • 個体によって縄張り意識が強い

イシマキガイ:おすすめ度★★☆☆☆

イシマキガイ/2019年7月撮影
コケ取り能力★★★☆☆
よく食べるコケ茶ゴケ、斑点状藻等
サイズ約2cm
繁殖難易度やや難しい

イシマキガイは、エビなどが食べてくれないガラス面のコケを食べてくれる優秀な苔取り生体で、基本的にはエサを与える必要もないため、飼育は容易となっています。

ただ、ひっくり返って起き上がれずにそのまま☆になってしまうことがあるので注意が必要です。

また、繁殖に関しては卵を水槽のガラス面に大量の卵を産み付けるため、かなり外観を損ねることになってしまいますが、汽水でなければ孵化しないため大量発生することはありません。

メリット

  • ガラス面の茶苔等を食べてくれる
  • 自然繁殖しない
  • 飼育が容易

デメリット

  • 産み付けられた卵が外観を損ねる
  • ガラス面を全て綺麗にしてくれるわけではない

黒髭苔に悩んでいる場合

黒髭苔に悩まれている場合、生体による除去よりも物理的にこすり落とすか、水草であれば切り取ってしまう方が早いです。

また、黒髭苔への対策は”発生した環境を改善する”ことが1番重要であり、底に溜まった汚れやフィルターの掃除を行うなどの改善が必要となります。

詳しくは下記記事にて、1ヶ月で黒髭苔を消滅させた方法を解説していますのでご参照ください。

おすすめの飼育組み合わせ例

組み合わせ例(60㎝水槽)
  • ヤマトヌマエビ×10
  • サイアミーズフライングフォックス×2
  • シルバーフライングフォクス×1

60㎝サイズの水草水槽の場合は、上記の組み合わせ例がおすすめで高いコケ取り能力を発揮してくれます。

水草育成に力を入れる場合はソイルなどで栄養量多くなり、どうしてもコケがたくさん発生してしまう場合があります。

しかし、上記の生体たちを飼育しておけばコケが発生し始めようとしてもすぐに食べてくれるため綺麗な状態を維持してくれます。

コケ取り生体は予防目的として飼育しよう!

コケ取り生体は飼育するだけでコケを減らしたり、予防したりする効果があります。

特に水草に付着したコケなど、人間の手では手入れが難しいコケを除去してくれますので水草水槽には必須とも言える生体達です。

しかし、コケ取り生体を導入したからといって、人間による管理が不要になるわけではありませんので、換水やガラス面の掃除は週に1、2回は必要となります。

あくまでコケの発生を防ぐためには水質管理などが基本であり、その上で、生体の力を借りるようにしましょう。

そして、コケ取り生体も生き物ですので、最後まで大切に育ててあげることを忘れないで欲しいと思います。

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