初心者に小型水槽をおすすめする理由と合わせて小型水槽のメリット・デメリットを解説していきます。
小型水槽とは
小型水槽とは幅〜30㎝くらいの水槽を指すことが多く、45㎝水槽が含まれることもあります。
下記でも解説しますが、水槽が小さい分管理がしやすく費用も安く済むためアクアリウムを初めてみたいという方におすすめの水槽サイズとなっています。
どんな種類の水槽があるか知りたい方は、下記記事でおすすめの小型水槽やボトル水槽を紹介していますのでそちらをご参照ください。
5つのメリット・デメリット
メリット
- 費用が安い
- メンテナンスが楽
- 場所を取らない
- 部屋のインテリアに合わせやすい
- いざという時に撤去しやすい
1.費用が安い
小型水槽は水槽や照明、濾過フィルターなど、使用するアクア用品が他サイズに比べて安いため、初期費用を抑えながらアクアリウムを始めることができます。
また、各用品のサイズが小さいだけではなく消費電力も少なくなるため月に掛かる費用(ランニングコスト)も安くなっています。
ちなみに私が計算した30㎝水槽に掛かる最安値は初期費用約4200円、ランニングコスト約462円/月ほどで、選ぶアクア用品の種類によっては3万円超えることもあります!(詳細は下記記事参照)
2.メンテナンスが楽
小型水槽は換水量や掃除する水槽の面積が少なく、アクア用品も小さいためメンテナンスが楽です。
水草のトリミングや濾過フィルターの掃除も大きい水槽に比べてかなり負担が少なくなっているため、小型水槽の管理は比較的楽になっています。
3.場所を取らない
小型水槽は小さく重量もそこまでないため、リビングなどに設置してもあまり邪魔にはなることはありません。
30㎝キューブだとかなり重く無理に移動させようとすると水槽破損のリスクもありますが、20㎝以下の水槽やボトル水槽だと、少し水を減らすだけで簡単に移動ができます。
45㎝以上の水槽になってくると部屋によっては圧迫感を感じたりしますが、上記画像のようなロータイプの水槽であればスマートにおしゃれな水槽を設置することができます。
4.部屋のインテリアに合わせやすい
水槽のサイズが小さいと部屋のインテリアと馴染みやすく、重さによっては家具などに設置することもできます。
水槽が大きいと場所を取る上にしっかりとした耐荷重のある水槽台も必要になってくるため、部屋のインテリアと合わせるには難易度が上がってきますが、GEXのグラスアクアリウムシリーズであれば部屋のいろんなとこに設置がしやすく、おしゃれな雰囲気を出しやすい水槽となっています。
5.いざという時に撤去しやすい
水槽を撤去しなくてはならなくなったとき、大型水槽に比べて小型水槽はかなり楽に作業ができます。
60㎝水槽でも数時間かかってしまうほど水槽の撤去は意外と大変ですので、長くアクアリウムをやるかわからない方や引越し予定がある方などは小型水槽にしておくと後々楽に済みます。
デメリット
- 水温・水質変化の影響を受けやすい
- 飼育できる生体の種類や数が制限される
- 育成できる水草が制限される
- 水槽用品が目立つ
- レイアウトの自由度が低い
1.水温・水質変化の影響を受けやすい
小型水槽は水量が少ないため、外気の影響を受けやすく水温が変化しやすくなっています。
そのため夏は冷却ファン、冬は水槽用ヒーターの設置が必要になってきます。
冷却ファン
水槽用ヒーター
2.飼育できる生体の種類や数が制限される
水槽が小さいと飼育できる熱帯魚の数や種類が制限されるため、熱帯魚を入れすぎて水槽内が過密になっていないかなどに注意する必要があります。
また、熱帯魚同士の相性が合わない場合もあり、隠れ家も少ないためあまり混泳には向かないサイズでもあります。
もし、たくさんの熱帯魚を飼育したいという方は60㎝水槽に挑戦してみるのも良いかと思います。
3.育成できる水草が制限される
熱帯魚たちではなく、水草も種類によってはサイズが合わなかったりするため全ての水草が小型水槽で育成できるわけではありません。
背が高くなる種類や横に広がる種類、全体的に巨大化する種類などもあり、栄養のコントロールやトリミングである程度水槽サイズに合わせることもできますが、水草の美しさを活かした水槽にするには水草の特徴をしっかり把握した上で選ぶようにしましょう。
どんな種類の水草があるか知りたい方は、下記記事で前景・中景・後景草ごとにおすすめの水草を紹介しています。
4.水槽用品が目立つ
小型水槽にヒーターや濾過フィルターなどを入れるとただでさえ狭い水槽内がさらに狭くなり、アクア用品が目立ってしまいます。
そのため、大型水槽のようにより自然感のある水槽作りはなかなか難しくなっています。
5.レイアウトの自由度が低い
水槽が小さい分使用できるレイアウト素材が限られてしまい、大きい水槽に比べるとレイアウトの自由度が落ちてしまいます。
小型水槽でおしゃれなレイアウトにするには細かい工夫や知識が必要になり、難易度が上がってきます。
おすすめは外部式フィルター
小型水槽は中が狭いため、外部式フィルターのように水槽内の場所を取らないフィルターがおすすめです。
それにより、狭い空間でもすっきりとした印象を与え、よりおしゃれな水槽を作り上げてくれます。
エーハイムの外部式フィルターには高い濾過能力や静音性が備わっているためイチオシの濾過フィルターとなっています!
とはいえ、外部式フィルターは45㎝水槽以上の大きさに使用することが多く、小型水槽だと水流が強くなりすぎてしまいます。
しかし、”スピンパイプ”というおしゃれなガラスパイプを使うことで20〜30㎝水槽にも外部式フィルターを使用することができるようになり、高い濾過効果や見た目の美しさを得ることができるようになります。
おすすめ組み合わせ例
20㎝水槽(ハイタイプ)…エーハイム2211 + スピンパイプ
注意点として、スピンパイプのサイズが12/16mm対応であるのに対し、2211の排水側サイズのみ9/12mmになっているため下記の変換コネクタを使用してサイズを合わせる必要があります
30㎝水槽(キューブ)…エーハイム2213 + スピンパイプ
その他の小型水槽におすすめの濾過フィルターについては下記記事をご参照ください。
水槽サイズ選びに迷われている方
初めてアクアリウムをやる方には小型水槽をおすすめしましたが、他のサイズの水槽を立ち上げるか迷っている方もいらっしゃるかと思います。
下記記事では各水槽サイズなどの特徴を紹介し水槽サイズの選び方などを解説していますので、水槽サイズで迷われている方は下記記事もご参照ください。