アクア用品フィルター

【7種類の水槽用ろ過フィルター】目的ごとの選び方や特徴を解説!

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初心者の方でも迷わない水槽用濾過フィルターの選び方や特徴を解説していきます。

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ろ過フィルターの効果

効果ろ材の種類や製品名
物理ろ過水中内に舞うような比較的軽いゴミや枯葉などを物理的にろ過するウールマット、サブストラット プロ、セラミックろ材など
生物ろ過糞や食べ残し等から発生した有害物質を分解してくれるバクテリアの住処を設けることで、より水を浄化させるサブストラット プロ、セラミックろ材など
化学ろ過活性炭などを使って化学的に汚れなどを吸着除去させる活性炭など

ろ過フィルターには、水槽内のゴミや汚れ、有害物質などを取り除く働きがあり、生物が暮らしやすく鑑賞性の高い水槽を作り上げてくれます。

具体的には、物理ろ過、生物ろ過、化学(吸着)ろ過の3つの働きがあり、どのろ材を使用するかで得られるろ過効果が異なってきます。

ろ過フィルターは熱帯魚が快適に暮らしたり、綺麗な水槽を作ったりためには欠かせない存在です!

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7種類のろ過フィルター

フィルターの種類
  1. 上部式フィルター
  2. 外部式フィルター
  3. 外掛け式フィルター
  4. 投げ込み式フィルター
  5. 底面式フィルター
  6. 水中フィルター
  7. スポンジフィルター

水槽用ろ過フィルター(濾過器)には主に上記のような種類があり、それぞれ濾過能力やメンテナンス方法、水流の向きなどが大きく異なります。

そんなろ過フィルターは、ご自身の水槽タイプや求めている条件に当てはまるろ過フィルターを選ぶことがとても重要になり、適切なフィルターを使用することで快適かつ綺麗な水槽を作り上げることができます。

下記では初心者の方でもどのろ過フィルターを使用すれば良いかわかるように、それぞれの特徴を解説しながら使用例を紹介していきます。

ちなみに電気代は種類やサイズなどによって異なりますが、24時間使用し続けても大体50〜500円/月くらいなので思ったよりは電気代は安く感じるのではないでしょうか。

1.上部式フィルター

特徴
  • 濾過能力が高い
  • メンテナンスが楽
  • 大型魚に向いている
  • 水草水槽に不向き
  • 水の音が気になる
  • そこそこ安価

上部式フィルターは水槽の上に設置し、パイプから水槽内の水を汲み上げて上部のボックス内にあるろ材を通して濾過した水を水槽内に流します。

比較的濾過能力が高く値段も安い方ですが、水の音が気になるため音が気にならない部屋に設置する必要があります。

また、上部式フィルターはCO2が逃げやすい構造であったり、吊り下げ照明の場合上部にフィルターがあると光量が確保できなったりすることから水草水槽には不向きとなっており、生体メインの水槽におすすめとなっています。

特に大型魚の飼育のような水を汚しやすい場合には、メンテナンスが楽な上部式フィルターはおすすめです。

2.外部式フィルター

左:エーハイム2211 右:エーハイム2213
特徴
  • 濾過能力がかなり高い
  • メンテナンスが大変
  • 水草水槽、小型魚水槽に最適
  • 水槽の外観を壊さない
  • 静音性がかなり高い
  • 値段が高い

外部式フィルターはトップクラスの濾過能力を誇り、水草水槽や小型魚メインの水槽に最適なフィルターとなっています。

なかでもエーハイムシリーズの外部フィルターは、物理ろ過や生物ろ過効果が高い”サブストラット プロ レギュラー”というろ材を使用しており、多くのアクアリストに愛用されています。

ただ、エーハイムの外部フィルターには種類がたくさんあり、水槽サイズや求める性能によって選ぶべき種類が異なるため、初めての方が適した種類を選ぶのはなかなか難しいかと思います。

そこで下記記事では、エーハイムの外部フィルターの種類や特徴を解説し、水槽サイズごとにおすすめの機種を初心者の方でもわかりやすいように解説していますのでご参照ください。

また、外部フィルターを使用する際は水槽内にパイプしか入らないため見た目もすっきりしていますが、透明なガラスパイプと組み合わせることでさらに美しい水槽になりますよ!

3.外掛け式フィルター

特徴
  • 濾過能力は普通
  • 初心者でも導入しやすい
  • メンテナンスが楽
  • 小型水槽向け
  • 静音性が低い
  • 値段が安い

外掛け式フィルターは、水槽の壁面に引っ掛けて使用し、パイプから水槽内の水を汲み上げてボックス内にあるろ材を通して綺麗にした水を水槽内に流し落とします。

モーター音や水の音が気になるため寝室などには向かないですが、その分価格は安くなっており、設置やメンテナンスも非常に楽なため、初心者の方が使いやすいフィルターとなっています。

生体メインの水槽やメンテナンスが面倒な方は外掛けフィルターから始めてみると良いでしょう。

4.投げ込み式フィルター

特徴
  • 小型水槽であれば濾過能力は十分
  • 初心者でも導入しやすい
  • メンテナンスが楽
  • 小型水槽向け
  • 静音性はそこそこ高い
  • 値段が安い

投げ込み式フィルターは、水槽内にフィルター本体を入れて濾過を行うタイプのものでメダカやグッピーの飼育など、小型水槽で手軽にアクアリウムを始めたい方におすすめです。

エアーポンプを使って空気を送り込むことで周囲の水を吸い込み、上部の突起部分から送り込んだ空気が出てくる仕組みになっているため、エアレーション効果も得ることができます。

小型水槽に使用するなら、下記のエアーポンプとフィルターがセットになったのものがおすすめですよ!

5.底面式フィルター

特徴
  • 濾過能力はそこそこ高い
  • メンテナンスが大変
  • 水草水槽に不向き
  • 生体の飼育に向いている
  • 砂などの細かい底砂は使えない
  • 静音性はそこそこ高い
  • 値段が安い

底面式フィルターは水槽の底にフィルターを敷いて引いて使用し、パイプを通して水面付近から排水するフィルターで、底面フィルターの上に砂利などを敷いて使用することができますが、細かい砂などはフィルター内に入りこんでしまうため使用できません。

濾過能力は比較的高いですが、底砂の下に引いて使用するためメンテナンスが大変であり、根を張る水草とは相性が悪いという欠点もあります。

ただ、水槽の底から水を吸い上げてくれるため低床付近の有害物質が溜まりにくく、コリドラスなどの底砂付近で過ごす生体に育成に向いています。

また、吸い込みリスクもないため、稚魚や稚エビなどの育成にも適したフィルターとなっています。

6.水中フィルター

特徴
  • 濾過能力は普通
  • 初心者でも導入しやすい
  • メンテナンスが楽
  • 小型水槽向き
  • 静音性が高い
  • 値段が比較的安い

水中フォルターは、投げ込み式フィルター同様に水中内に本体を入れて使用するタイプで下部分から水を吸い上げて濾過した水を上部分から排水する仕組みになっています。

エアーポンプを使用している投げ込み式フィルターは空気を出しますが、水中フィルターは吸い上げた水を出す仕組みになっているため効果などは異なります。

ジェックスの”サイレントフロー”であれば、滑らかな水流を作りつつも静音性がかなり高く、水槽内に入れるだけで簡単に使えるため初心者の方にも人気のフィルターとなっています。

水槽の角に設置できるため、水槽内をすっきりとさせたままろ過ができますよ!

水中フィルターは外観を壊さずに小型水槽で水草育成や熱帯魚を飼育したい方におすすめとなっています。

7.スポンジフィルター

特徴
  • 濾過能力は普通
  • 初心者でも導入しやすい
  • メンテナンスが楽
  • 小型水槽向き
  • 稚魚、稚エビに最適
  • 値段が比較的安い

スポンジフィルターはスポンジをつけた吸水口からエアーポンプの力で水を吸い上げ、濾過した水を上部分から排水します。

スポンジフィルターを使用するには、エアーポンプの準備も必要になります。

細かいスポンジを通しているので大体のゴミなどは取れますが、スポンジが汚れてくるとうまく水を吸い上げることができなくなってしまうため、こまめな手入れが必要となってきます。

ただ、スポンジの目が細かい分、稚魚や稚エビなどの吸い込みリスクはなくなるため、繁殖やエビの飼育をメインにしたい方におすすめです。

エア量調整機能付きのエアーポンプ

目的ごとの選び方

7つの目的
  1. 初めてで不安な場合
  2. 水草水槽の場合
  3. 大型魚を飼育している場合
  4. 濾過能力の高さを求める場合
  5. メンテナンスが面倒に感じる場合
  6. 稚魚・稚エビを繁殖させたい
  7. 低層で暮らす熱帯魚の飼育の場合

1.初めてで不安な場合

初めてでよくわからないという方は、低価格かつ設置がしやすくメンテナンスが楽な外掛け式フィルター・投げ込み式フィルター・水中フィルターの3つがおすすめです。

個人的には静音性やデザイン性が高く、幅広い水槽タイプにタイプしたGEXのサイレントフロースリムがイチオシです。

2.水草水槽の場合

水草を綺麗に育成したいと考えている方は、濾過能力が非常に高く、見た目もすっきりした外部式フィルターがおすすめです。

本格的にアクアリウムをやる方には間違いないスペックを誇るろ過フィルターとなっています。

30㎝水槽のような小型水槽でも、エーハイムクラシック2213とスピンパイプを併用すれば適した水流で使用することもできますよ!詳しくはこちら

3.大型魚を飼育している場合

大型魚をメインに飼育したい方は、糞や餌などの汚れが非常に多くなるため、濾過能力が高くメンテナンスが行いやすい上部式フィルターがおすすめです。

外部式フィルターだとメンテナンス頻度が高くなってかなり面倒になってきますので、上部式の方が快適にアクアリウムを楽しむことができます。

4.濾過能力の高さを求める場合

濾過能力の高さで言えば、物理ろ過・生物ろ過・化学ろ過が優れた外部式フィルターがかなり優秀です。

下記記事では、30㎝水槽と60㎝水槽にそれぞれおすすめする外部式フィルータトップ5を紹介していますので、外部式フィルターの使用を考えている方はぜひご参照ください。

30㎝水槽はこちら
60㎝水槽はこちら

5.メンテナンスが面倒に感じる場合

作業目安時間
上部式フィルター約20分
外部式フィルター約30分
外掛け式フィルター約10
投げ込み式フィルター約8分
底面式フィルター約2〜30分
水中フィルター約8分
スポンジフィルター約5分

定期的なメンテナンス(目安:4ヶ月に1,2回)が必須なアクアリウムですが、性能が良いフィルターはどうしてもメンテナンスが面倒になるため、楽しく気軽にアクアリウムをやるためにはメンテナンスが楽なフィルターを使用するのも1つの方法です。

上記表はあくまで私のやり方で行った時間であり、ろ過フィルターのサイズやどのくらい細かく掃除するかで変わりますが、実際は換水などの時間もプラスされていくため意外と時間がかかってしまいます。

外掛け式フィルター・投げ込み式フィルター・水中フィルター・スポンジフィルター辺りはサイズも小さく、基本的にメンテナンスが楽にできるため、ろ過フィルターのメンテナンスが面倒に感じる方は前述したフィルターから試してみると良いでしょう。

6.稚魚・稚エビを繁殖させたい場合

稚魚・稚エビを繁殖させたい方はスポンジフィルターがおすすめです。

他のろ過フィルターは、吸水口から稚魚や稚エビを吸い込んでしまいますが、スポンジフィルターなら誤って吸い込んでしまうことがないため、エビ水槽などによく重宝されています。

7.低層で暮らす熱帯魚の飼育の場合

コリドラスなど低層付近で生活する熱帯魚には底面フィルターがおすすめです。

低層部分は糞や餌の食べ残しなどによる有害物質が溜まりやすく、中層以上を泳ぐ熱帯魚に比べて強く影響を受けてしまいますが、他のろ過フィルターと違って底から吸水して濾過する底面フィルターは低層部分の濾過にも長けており、コリドラスなどとも相性が良くなっています。

ただし、メンテナンスの際は敷いた砂利などをすべて避けて取り出す必要があるため、やや面倒であり、複雑なレイアウトは組めなくなってしまいますので、熱帯魚飼育メインの方におすすめとなっています。

おすすめの水槽

アクロ スーパークリアガラス水槽

水槽には透明度が高くコスパの良いアクロのガラス水槽がおすすめであり、ロータイプなど様々な水槽タイプもありますので、水槽選びに迷われている方はぜひご参照ください。

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