外部式フィルターのメリット・デメリットを詳しく解説し、どんな方におすすめなのか等を紹介していきます。

外部式フィルターとは

外部式フィルターとは、モーターの力で水槽外に設置した濾過器に水を呼び込み、濾過器内で綺麗にした水を水槽内へ戻すという仕組みの濾過フィルターで、かなり高い濾過能力となっています。
水槽外にフィルターを設置するため見た目もかなりすっきりしており、下記でも解説していきますが”水草水槽”や”小型熱帯魚水槽”の場合にはかなりおすすめのフィルターとなっています。

逆にいえば、数十㎝にもなる大型魚メインの水槽では濾過能力は高いもののメンテナンスがかなり面倒になるため上部式フィルターなどの方がおすすめです。
また、スピンパイプなどを使えば2〜30㎝水槽のような小型水槽に使用することもできるため、小型水槽への使用も検討している方は「小型水槽で外部式フィルターを使う方法」について解説したこちらの記事もご参照下さい。
5つの特徴
- 濾過能力が高い
- 水草水槽に最適
- 見た目がスッキリする
- 静音性が高い
- ろ材のカスタマイズが可能
1.濾過能力が高い

効果 | ろ材の種類や製品名 | |
物理ろ過 | 水中内に舞うような比較的軽いゴミや枯葉などを物理的にろ過する | ウールマット、サブストラット プロ、セラミックろ材など |
生物ろ過 | 糞や食べ残し等から発生した有害物質を分解してくれるバクテリアの住処を設けることで、より水を浄化させる | サブストラット プロ、セラミックろ材など |
化学ろ過 | 活性炭などを使って化学的に汚れなどを吸着除去させる | 活性炭など |
水槽用ろ過フィルターには上部式・外部式・外掛け式・投げ込み式・底面式・水中式・スポンジ式の7種類が存在し、外部式フィルターはその中でもトップクラスの濾過能力を誇り、3つの優れた濾過効果(物理ろ過、生物ろ過、化学(吸着)ろ過)を発揮してくれます。
各ろ過フィルターの特徴や適切な選び方には知りたい方は下記記事をご参照ください。
2.水草水槽に最適

外部式フィルターから排水される水は、水草の光合成に重要な水中内のCO2(二酸化炭素)を逃しにくく、光を遮らず水草に当てることができるため、水草をたくさん育成した”水草水槽”に最適なろ過フィルターとなっています。
水草にとってCO2や光は非常に重要な存在となっており、どのフィルターを使うかでも成長に差が出てきます。
もちろん水草を綺麗に育成するためのポイントは他にもありますので、ご興味ある方は下記記事をご参照ください。
3.見た目がスッキリする

外部式フィルターは水槽内にパイプだけを入れて本体は水槽外に設置するため、水槽台などに収納すれば本体も隠れてかなりスッキリします。
ただ、外部式フィルター純正のパイプやホースは目立つもの色の物が多いですので、透明なガラスパイプやホースを使用すればより自然でおしゃれな水槽になるためおすすめですよ!
4.静音性が高い
静音性の高さは外部式フィルターの大きなメリットの一つでもあり、水の音はもちろんモーターの音もかなり小さく、音が気になることはほとんどないでしょう。

機種によって差はあり、全くの無音というわけではありませんが、私の場合は水槽台の中に収納すれば寝室に置いても全く気にならない(ほぼ聞こえません)ほどです。
5.ろ材のカスタマイズが可能

濾過器内には物理的に濾過をする”ウールマット系フィルター”やゴミを除去しつつバクテリアの住処を作って生物濾過を強化するエーハイムの”サブストラット プロ”、科学的に汚れなどを吸着する”活性炭フィルター”など、様々なろ材を自分でカスタマイズして作り上げることができます。
もちろん、濾過フィルターを購入したときに付属されるろ材でも十分な濾過能力を発揮してくれるため、無理にカスタマイズする必要もありません。
3つのデメリット
- メンテナンスが大変
- 大型魚の飼育に向かない
- 値段がやや高い
1.メンテナンスが大変

メンテナンス作業時間の目安 | |
上部式フィルター | 約20分 |
外部式フィルター | 約30分 |
外掛け式フィルター | 約10 |
投げ込み式フィルター | 約8分 |
底面式フィルター | 約2〜30分 |
水中フィルター | 約8分 |
スポンジフィルター | 約5分 |
外部式フィルターを使用する上で1番大変なのがメンテナンスで、本体からホースやパイプを外して中にあるろ材を洗ったり交換したりする作業は、他のろ過フィルターと比べてやや重労働になります。
上記の目安時間はあくまで私のやり方にはなりますが、換水や水槽掃除なども一緒に行うと1時間以上かかることもあります。
ただ、水槽の状態にもよりますがメンテナンス頻度は4ヶ月に1,2回を目安にすれば綺麗な状態を保ちやすく、回数的には意外と少ないので人によってはそこまでの負担にはならないかもしれません。
外部フィルターを管理していくには”効率の良い作業”が大切になってきますので、メンテナンスに不安を感じる方は下記記事で紹介している換水方法もぜひご参照ください。
2.大型魚の飼育に向かない
大型魚の飼育はかなり水が汚れてしまい、高頻度での濾過フィルターメンテナンスが必須になってくるため、メンテナンスが大変な外部式フィルターだとかなり手間に感じてしまう可能性があります。
濾過能力的に向かないというわけではないのですが、メンテナンスのことを考えると上部式フィルターの方が管理はしやすいためおすすめです。
3.値段がやや高い
外部式フィルターは他のろ過フィルターと比較してサイズが大きく、性能も良いためどうしても価格が高くなってしまいます。
適合サイズにもよりますが、5,000〜20,000円(30〜90㎝水槽用)はかかる場合が多く、下記のようなよりハイスペックな大型水槽向きのフィルター(エーハイム プロフェッショナル4 2275)では20,000円以上になってきます。
外部式フィルターが高いと言っても無意味に高いわけではないので性能を求める方には妥当な価格ではありますが、小型水槽では1,000円前後でも使用できる投げ込み式フィルター等もあります。
エーハイム製がおすすめ!
外部式フィルターは信頼・性能の高いエーハイム製がおすすめで、世界中のアクアリストに愛用されているフィルターでもあります。
エーハイムの外部式フィルターには、主に「クラシック」、「エココンフォート」、「プロフェッショナル3」、「プロフェッショナル3e 」、「プロフェッショナル4」、「アクアコンパクト」、「エーハイムフィルター500」などの種類が存在し、さらにその中でも性能・サイズ分けされています。
そのため、数ある種類の中から初心者の方が適切な種類を選び出すのは正直かなり難しくなっています。
そこで、下記記事では初心者の方でも分かるように各ろ過フィルターの特徴や性能を解説し、水槽サイズごとにおすすめの機種をランキング形式で紹介していますので、外部式フィルターの使用を検討している方はぜひ参考にしてほしいと思います。
外部式フィルターが向いている方!
- 水草水槽の方
- 小型熱帯魚メインの方
- 濾過能力の高さを求める場合
- 外観を美しくしたい方
- 音が気になる方
外部式フィルターは濾過能力が高く、見た目もすっきりしているためより美しい自然な水槽を作り上げてくれます。
そのため、より綺麗な水槽を作り上げたいという方には非常におすすめです。

何年も使えるくらい上部なのでコスパも良いですよ!
水草がよく育つ高性能LED照明
- アクロ TRIANGLE LED GROW
- アクロTRIANGLE LED GROW Pro
- アクロ TRIANGLE LED VIVID
- Chihiros WRGBⅡ
- Chihiros WRGBⅡ PRO
- ChihirosRGB VIVIDⅡ
- Chihiros CⅡ RGB
- 太陽光LED LIGHT AMATERASLED
- ONF Flat One+
- TWINSTAR LIGHT S-LINE
- nano LEVIL WHITE
- ソーラーRGB
上記のLED照明は、高性能なのに1万円以下で購入できるアクロの”トライアングル グロウ”やスマホアプリで調光やタイマー設定ができるチヒロスの”WRGB2”など、”本当におすすめできる高性能LED照明”を厳選しています。
LED照明の性能は、水草の鮮やかさ成長の速度などに大きな違いを出すため非常に重要な存在です。
上記LED照明の詳しい性能については下記記事で解説していますので、アクアリウムを始めようと考えている方やより性能の良い照明を求めている方などはぜひご参照ください。
コメント
仰る通り外部式フィルターは水草水槽&排泄物の少ない小魚エビ等の飼育目的には、間違いなく外部式フィルターを選べは抜群のろ過能力を発揮します。
外部式フィルターはろ過能力は高いです。ズバリこのろ過器は生物ろ過メインにする方が私は一番良いと思いますよ。
私もかなり昔にサイズとしてはギリギリ…アジアアロワナの紅龍を120×600×600の水槽で単独飼育した事が有りますが、アロワナは大型魚で水を良く汚すと目にしますが、これはアロワナの他大型魚を混泳させれば、かなり水の汚れが激しいので頻繁に水換えまたは定期的にろ材の軽く水洗い【飼育水で汚れを落とす】一部ろ材の交換も必要ですが、アロワナ1尾なら大型魚の割には余り水を汚さない魚なので、私は一回り小さいエーハイム2215②台でアジアアロワナを飼育しましたが問題なく飼えましたよ。ろ材は本来ならエーハイムサブストラットですが、ADAの確かシュロの皮に、バンブーチャコール、バイオリオの組み合わせで3ヶ月後かなりバクテリアが繁殖したので、エーハイメック少量にあとシュロの皮を挟んでバイオリオを3L入れて一番上またシュロの皮でバイオリオを保護してエーハイムのストレーナーにテトラスポンジフィルターブリラントタイプをセットすれば、多少汚れはろ過器に入りますが逆にバクテリアの餌になり水ピカピカで、苔取りの魚セルフフィンプレコは不要でしたよ。
話はそれましたが、水草水槽には外部式フィルターがオススメと私も言えますよ。クラシックタイプは壊れにくいのはドイツ製で、現在中国製は私はあまりオススメしないですね。クラシック買うならメンテナンスに楽な呼び水不要のエココンフォート、60cm水槽なら2234,90cm水槽なら2236たまはそれ以上の大型水槽であれば120cm~は
エーハイムプロフィール4タイプから、選べばメンテナンスはクラシックタイプよりも楽なので買うなら私はどちらか~目的に合わせて選べば熱帯魚飼育は凄く楽しくなるし、生涯の趣味になると、私は思います。