水草を水上栽培したり、オープンアクアリウムのように水槽から水草が飛び出した状態を作ったりするために必要な水上化方法やコツを紹介していきます。
水上葉と水中葉

水草には水上葉と水中葉があり、名前の通り陸で生える水草を水上葉、水の中で生える水草を水中葉と言います。
水上化させる3つのポイント
水中葉から水上葉への変化は、一度水中葉が溶けてから新しく水上葉(環境に合った葉)が生えてくることで起こります。(水上葉から水中葉も同様)
今回はオープンアクアリウムとしても使えるように水槽で水上化させる方法をメインに紹介していきます。
①水面から水草を出させる
水草の種類によって多少やり方が異なりますが、基本的に水中葉が水上に出てくることで水上化が始まります。ハイグロフィラピンナティフィダなどであれば、放置しておくだけでやがて水面を超える高さまでに成長し、水上化が始まります。
ボルビティスヒュディロティなどの高さがそこまで出ない水草の場合は、水面付近(水面から3~4㎝程)に株が来るように流木などに巻き付けて設置します。
②高光量照明の設置
水草を育成するには光量が重要で、水槽で水上化させるには高い位置から照らせる吊り下げタイプの照明がおすすめです。
普通の照明だと水面から照明までの距離が短く、照明の高さを超えて成長した水上葉に光が当たらなくなってしまうため不向きです。

- アクロ トライアングル グロウ(3000lm)
- アクロ トライアングル グロウ プロ(8900lm)
- アマテラス(2098lm)
- Chihiros WRGB2(4500lm) ⇦ イチオシ!
※アマテラス以外は60㎝水槽用サイズで比較
③過度に水を与えない
意外とやりがちなのが、枯れてしまうことを恐れて水面からでた葉に水を与えすぎてしまうことです。過度に与えてしまうと乾燥に弱い葉が生えてきてしまい、いつまでたっても乾燥に強い水上葉ができません。
基本的には水面からでた葉へ水を与えなくても水上化できるため、あまりにも乾燥した環境でなければ放置でも大丈夫です。
別容器で水上化させる方法
①容器に土(ソイル等)を入れる
ソイルや100円ショップで入手できる観葉植物の土などを用意して容器に入れます。その時に、肥料なども一緒に混ぜてあげると良いでしょう。
②水草を植える

容器に土を入れたら、水草を植えていきます。グロッソスティグマであれば、すぐにランナーで増えて容器が埋め尽くされるようになります。
③ひたひたに水を入れる
最初はひたひたに水を入れ、新芽が出てくるの待ちます。
④日光が当たる位置に置く
光量は重要で、高光量の照明や太陽光を使うとうまく水上化させやすいです。直射日光が強すぎる場合は、レースカーテン越しに与えるなどの調節をしてください。
私は窓辺に置いて、直視日光で育てることが多いです。
⑤新芽が出たら徐々に水を減らす
新芽が出始めたら徐々に水の量を減らしていくようにします。水を多めに与えて続けていると、いつまでも乾燥に強い水上葉が生えてきませんので注意してください。
空気に触れても乾燥して枯れなければ、これで水上化は完成となります。管理は適度な水あげで大丈夫ですが、日光が当たる日中の水あげはやめましょう。蒸れて枯れてしまうことがあります。
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