石を使った水槽レイアウトの作り方を5つのポイントや注意点を抑えながら写真付きで解説していきます。

石組みレイアウトの5つのポイント
- 石の種類は統一する
- 大中小のサイズを用意する
- 基本構図に沿って石を組む
- 立体感を出す
- 隙間をしっかり埋める
上記5つのポイントを”山水石”を使用して作った水槽レイアウトを例に写真付きで解説していきます。
山水石は水質にも大きな影響を与えない黒系の石のためとても使いやすいですが、ADA販売特約店でしか入手できないというデメリットもありますので、その場合は同じく黒系で水質にほとんど影響を与えない”溶岩石”がおすすめです。
溶岩石の特徴については下記記事をご参照ください。
1.石の種類は統一する

基本的に使用する石は1種類に抑えておくことで、統一感のあるレイアウトになります。
2種類以上になると、色や形、質感などから違和感の感じるレイアウトになってしまいますので、あえて石の種類を多くしたレイアウトを作りたいというわけでなければなるべく1種類で統一するようにしましょう。
2.大中小のサイズを用意する

石を使ってレイアウトを組む際は、大中小様々な大きさを用意しておきましょう。
いろんなサイズの石があることで、立体感を出したり、石と石の隙間を埋めたりするなど様々な用途で使用できるようになります。
3.基本構図に沿って石を組む

3つの基本構図(凸型・凹型・△型)に沿ってレイアウトを組むとバランスの取れたレイアウトになります。
今回は三角型構図を意識して右側の石を高く積み左にかけて下がっていくイメージでレイアウトを組んでいます。
また、水草を植えるスペースを作るために、石で囲んだ中にソイルを入れ、三角構図の傾きに合わせて斜めになるように投入しています。

ソイルには、長期維持がしやすく使いやすい栄養系ソイル”リベラソイル”か吸着系なのに水草が生き生きと鮮やかに育つ”育つソイル”がおすすめとなっており、水草水槽の場合は経験上このソイルどちらかにしておいて失敗はありませんでした。
栄養系ソイル:リベラソイル
- 立ち上げ初期から水の透明度が高い
- 水草に必要な栄養がしっかり入っている
- ソイルが崩れにくく、通水性が高い
- 長期間に渡って水草が元気に育つ
- 多くの水草が好む弱酸性・軟水にする
- 水草が植えやすい
吸着系ソイル:育つソイル
- 初期の濁りが少なく透明度が高い
- pHやGHを下げ、多くの水草が好む水質にする
- コケが生えにくい
- 水草がよく育つ
- ノーマルとパウダーの2種類がある
4.立体感を出す

石を斜めに配置することで立体感が生まれ、配置向きや構図を揃えることで流れが出来たまとまりのあるレイアウトになります。

今回解説しているレイアウトでは使いにくいですが、手前に大きな石、奥に小さい石を配置したり、手前が低くなるように底砂を斜めに敷いたりするのも立体感を生み出す手法の1つですよ。
立体感を出すかどうかで水槽の迫力は大きく変わりますので、石の向きなどを意識して配置するだけでも見応えのあるレイアウトを組みやすくなります。
また、水草は前中後景に分けて植えてあげることも立体感出すために重要な方法となっていますので、それぞれの配置位置におすすめの水草については下記記事をご参照ください。
5.隙間をしっかり埋める

- 大きめのソイル
- ウール
- 小石 など
石組みをした中にソイルなどを入れる場合は、隙間があるとソイルが漏れて化粧砂などと混ざり、外観を損ねてしまいます。
そのため、ソイルが漏れて来ないように石や水槽壁面の隙間を上記素材などでしっかり埋めてあげる必要があります。

石を組み上げたときは大丈夫でも、水を入れると必ずといっていいほどソイルが漏れてしまいますので、いかに最初の段階で隙間を埋めておくかが重要となります。
水質への影響に注意

石には硬度やpHを上昇させてしまう種類が多くあるため、石を選ぶ際は水質への影響に注意する必要があります。
生体や水草の多くは”弱酸性の軟水”を好む種類が多いため、pHや硬度が上昇すると逆の”アルカリ性寄りの硬水”になってしまいかなり弱ってしまいます。
ひどい場合には壊滅してしまいかねない程の影響が出てしまいますので、水質の影響やご自身が飼育される生体・水草の好む水質はきちと把握しておくようにしましょう。
水質に影響を与える石でも、少量であれば換水でコントロールできるので大きな問題にはなりませんが、大量の石を使う場合にはかなり影響を与えてしまうため注意が必要です。
溶岩石以外にも気孔石などもほとんど水質に影響を与えないためおすすめです。
水質の測定
水質 | 解説 | 理想数値※ |
pH(水素イオン濃度) | 数値によって酸性~アルカリ性を示す | 6.0前後(弱酸性) |
KH(炭酸塩硬度) | この数値が低いとpHが下がりやすい | 3°dh以下 |
GH(総硬度) | 軟水・硬水の判断 | 3°dh以下(軟水) |
NO2(亜硝酸塩) | 生体に有害な物質 | 0mg/Lに近い程良い |
NO3(硝酸塩) | NO2が分解されたもので毒性は下がる | 0mg/Lに近い程良い |
CL2(塩素) | 水道水に含まれており熱帯魚やバクテリアに有害 | 0mg/Lに近い程良い |
pHや硬度への影響を確認するには、水に1秒浸けるだけで確認できるテトラの試験紙があり、複数の項目を安価でできるので手軽に行う方法としておすすめです。
おすすめのLED照明
- アクロ TRIANGLE LED GROW
- アクロ TRIANGLE LED GROW Pro
- アクロTRIANGLE LED VIVID
- Chihiros WRGBⅡ
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- ChihirosRGB VIVIDⅡ
- Chihiros CⅡ RGB
- 太陽光LED LIGHT AMATERASLED
- ONF Flat One+
- TWINSTAR LIGHT S-LINE
- nano LEVIL WHITE
- ソーラーRGB
上記のLED照明は、私が本当におすすめする超高性能LED照明でアクアリウム好きにとってはわくわくするようなLED照明ばかりになっています。
中でもいまイチオシなのは、スマホ管理ができ、RGBチップが搭載されたChihirosシリーズの照明ですのでご興味ある方は下記記事をご参照ください。
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