ボルビティスヒュディロティが黒くなったり枯れたりした時の復活方法や育成方法、水上化など、ボルビティスヒュディロティに関する情報を紹介していきます。
ボルビティスヒュディロティとは
学名:Bolbitis heudelotii
アフリカ原産で、ツルキシノオ科ヘツカシダ属の陰性植物です。
活着する性質があるため、水槽で育成する場合には低床に植えるのではなく、流木や石に活着させることをおすすめします。完全に活着するには時間がかかり、2ヵ月以上はかかると思った方が良いでしょう。私の環境下では、2週間程で活着が始まっていました。
育成自体はとても簡単なため、初心者の方にも非常におすすめです。
また、水面から出ると水上化するため、オープンアクアリウムとして利用している方も多い水草です。
私も水上化してオープンアクアリウムの第一歩を踏み出してみましたので、後ほど記載していきます。
育成環境
〇育成難易度★★☆☆☆
ボルビティスヒュディロティの育成は、基本的に高光量、CO2添加がなくても育つため、初心者の方にもおすすめの水草です。
ただ、成長速度は遅いため、苔の被害に遭いやすいです。
苔対策としては、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビ、オトシンクルスなどを入れると良いです。
〇光量
- 低光量でも育成可
ボルビは光量が少なくても育成は可能ですが、高光量の方が育成スピードがなります。
ただし、光が強すぎると葉が小さくなったりしますので、個人的にはあまり強くない照明で育てる方がおすすめです。
〇CO2
- 添加無しでも育成可
CO2添加は必須ではありませんが、他の水草と同様に添加したほうが成長が早く、状態は良くなります。
〇水温
- 20~26度
20度を多少下回っても問題なく育ちますが、26度を超えてくるとシダ病という病気にかかりやすくなってきてしまいますので高温にならないように注意しましょう。
〇水質
- 5~7pH(弱酸性~中性)
ソイルなどは弱酸性に傾けてくれます。
〇活着
- 活着性あり
基本的に成長は遅く、完全な活着には2カ月はかかると思った方が良いでしょう。
ただ、私の育成環境では2週間程で活着し始めていたのを確認できていますので、条件が合えば、早めに活着することもあるようです。
〇増やし方
- 株分け
ボルビは株分けで増えますので、流木などに活着させながら株分けをしていくと良いでしょう。
復活方法
たまに水質が合わずに葉が枯れてしまう人もいますが、その場合は安定した水質の水槽に、枯れた葉を切り落とした状態で入れておくと復活します。
水質に関しては、特に硬度が高いとうまく育ちませんので、石などをたくさん使用している方は注意しましょう。
また、良い状態を保つためにこまめなトリミングが大切です。
トリミングのポイントは、写真の赤い〇の中にあるような黒い状態の根をトリミングすることです。
黒い状態の根を積極的にトリミングすることで、新芽が展開していき綺麗な状態をキープできます。
もともと上記のような状態だったボルビでしたが、傷んだ葉を全てトリミングし3ヶ程経過すると…
写真のような状態までになりました。
もしトリミングした後も綺麗な葉が展開しなかった場合には水質に原因があり、”pHと硬度が高い”可能性がありますので、その場合は下記記事で紹介している対策方法を実施してみてください。
水上化させる方法
ボルビティスヒュディロティは、水面に達すると水上化しますが、水面から遠すぎると水面から出てきた葉がすぐ乾燥して枯れてしまいます。
そのため、写真のように水面付近(水面から3~4㎝程)に株を設置することで、枯れない水上葉が展開されます。光が弱いと時間がかかってしまいますので、高性能照明を使用するとうまくいきやすいです。
写真は、実験的に設置した株だけのボルビが約2ヶ月ほど経過した状態のもので、少しずつ水上葉が展開してきています。
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