水草を水上栽培したり、オープンアクアリウムのように水槽から水草が飛び出した状態を作ったりするために必要な水上化方法やコツを紹介していきます。
水上葉と水中葉
水草には水上葉と水中葉があり、名前の通り陸で生える水草を水上葉、水の中で生える水草を水中葉と言います。
水上化させる3つのポイント
- 水面から水草を出させる
- 高光量照明の設置
- 過度に水を与えない
水中葉から水上葉への変化は、一度水中葉が溶けてから新しく水上葉(環境に合った葉)が生えてくることで起こります。(水上葉から水中葉も同様)
今回はオープンアクアリウムとしても使えるように水槽で水上化させる方法をメインに紹介していきます。
1.水面から水草を出させる
水草の種類によって多少やり方が異なりますが、基本的に水中葉が水上に出てくることで水上化が始まります。
ハイグロフィラピンナティフィダなどであれば、放置しておくだけでやがて水面を超える高さまでに成長し、水上化が始まります。
ボルビティスヒュディロティなどの高さがそこまで出ない水草の場合は、水面付近(水面から3~4㎝程)に株が来るように流木などに巻き付けて設置します。
2.高光量照明の設置
- アクロ TRIANGLE LED GROW
- アクロ TRIANGLE LED GROW Pro
- アクロTRIANGLE LED VIVID
- Chihiros WRGBⅡ
- Chihiros WRGBⅡ PRO
- ChihirosRGB VIVIDⅡ
- Chihiros CⅡ RGB
- 太陽光 LED LIGHT AMATERAS LED
- LUNA LED LIGHT TSUKUYOMI LED
- ソーラーRGB
※上記照明の詳しい情報はこちら!
水草を育成するには光量が重要で、水槽で水上化させるには高い位置から照らせる吊り下げタイプの照明がおすすめです。
普通の照明だと水面から照明までの距離が短く、照明の高さを超えて成長した水上葉に光が当たらなくなってしまうため不向きです。
吊り下げ用スタンド
吊り下げ照明を設置するためにはスタンドが必要になりますが、おすすめはステンレス素材でできたアクアテイラーズの”ステンレスアーム”です。
デザイン性も高いためおしゃれな水槽になりますので、照明スタンドをまだ用意していない方は下記記事をご参照ください。
3.過度に水を与えない
意外とやりがちなのが、枯れてしまうことを恐れて水面からでた葉に水を与えすぎてしまうことです。
過度に与えてしまうと乾燥に弱い葉が生えてきてしまい、いつまでたっても乾燥に強い水上葉ができませんので、湿度維持のために霧吹き程度で良いかと思います。
霧吹きにはジクラの”セータスプレー”がおすすめで、細かい霧吹きがレバーを握った回数に応じて継続的に噴射されます。
これらの管理を行い、空気に触れても枯れない葉が生えてきたら水上化は完了となります。
別容器で水上化させる方法
- 容器に土(ソイル等)を入れる
- 水草を植える
- ひたひたに水を入れる
- 日光や高光量が当たる位置に置く
- 新芽が出たら徐々に水を減らす
- 霧吹きで管理
1.容器に土(ソイル等)を入れる
ソイルや100円ショップで入手できる観葉植物の土などを用意して容器に入れます。その時に、肥料なども一緒に混ぜてあげると良いでしょう。
2.水草を植える
容器に土を入れたら、水草を植えていきます。グロッソスティグマであれば、すぐにランナーで増えて容器が埋め尽くされるようになります。
3.ひたひたに水を入れる
最初はひたひたに水を入れ、新芽が出てくるの待ちます。
4.日光や高光量が当たる位置に置く
上記写真は直射日光で水上化させたグロッソスティグマで、高光量の照明や太陽光を使うとうまく水上化させやすいです。
ただし、直射日光だと水をあげすぎたときに蒸れて枯れたりする場合がありますので注意しましょう。
5.新芽が出たら徐々に水を減らす
新芽が出始めたら徐々に水の量を減らしていくようにします。
水を多めに与えて続けていると、いつまでも乾燥に強い水上葉が生えてきませんので注意してください。
空気に触れても乾燥して枯れなければ、これで水上化は完成となります。
6.霧吹きで管理
水上化したあとは、霧吹きなどで管理していきます。
私は上記で紹介したゼータスプレーにヨーキ産業の活力液をいれて霧吹きしています。
成分には植物の成長に重要な窒素・リン・カリウムの3大栄養素が含まれており、700倍に希釈されているためそのまま使用することができます。
ブセファランドラの水上化方法
人気水草であるブセファランドラを水上化させたいという方は、下記記事で詳しくポイントを解説していますのでご参照ください。
水上葉をテラリウムでおしゃれにレイアウト
水上化させた水草は、ガラス容器などに入れておしゃれに管理することができます。
ただの容器で水上葉を管理するよりも、レイアウトを考えてテラリウム風に管理すれば観賞用としても使えますのでおすすめです。
詳しいやり方や管理のポイントなどは下記記事をご参照ください。
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