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ヤマトヌマエビは必要?コケ取り能力とその重要性について解説!

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この記事では、ヤマトヌマエビの必要性やコケ取り能力、その他のメリット・デメリットについて解説していきます。

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ヤマトヌマエビとは

ヤマトヌマエビは、日本の河川やインド太平洋に生息するエビで、黒い斑点模様がついた全身半透明の体表になっています。

コケ取り生体の代表とも言える種類で、初心者からベテランまで多くの人が飼育しています。
その他のコケ取り生体についてはこちら

ただ、水質に敏感な面があり、寿命を全うする前に終えてしまうこともよくあるため、うまく飼育できずに悩む方も少なくありません。

また、繁殖に関してはゾエアという幼生を生みますが、淡水と海水が混ざった”汽水”環境が必須となるため、普通に飼育していてへ増えるということはありません。

そのため、ヤマトヌマエビの繁殖は難易度が高いとされています。

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ヤマトヌマエビの必要性

アクアリウムを行う上で、特に水草水槽の場合には、ヤマトヌマエビの飼育は必須と言っても過言ではありません。

水槽のガラス面であれば、こすり洗い等の物理的なメンテナンスが可能ですが、水草等のようにこするとダメージを受けてしまうものにはコケ取り生体が重宝されます。

そんなコケ取り生体の中でもヤマトヌマエビはトップクラスのコケ取り能力を発揮してくれるため、多くの方が飼育しています。

コケ取り能力

上記の写真は、コケが付着したグラスをヤマトヌマエビ10匹程が飼育されている水槽に一晩入れておいた時のものです。

たった一晩でこれだけ綺麗になるなんて驚きですよね。

ヤマトヌマエビは1匹でミナミヌマエビ10匹分のコケ取り能力があると言われており、非常に優秀なコケ取り生体となっています。

ただ、水槽の壁等についたコケは、滑って掴まることができないためあまり食べることができません。

壁面のコケは石巻貝やオトシンクルス等なら食べてくれますが、綺麗に除去することは難しいため、プロレイザー(スクレーパー)を使って綺麗にすることをおすすめします。

水槽サイズごとの適正飼育数

30㎝水槽4~7匹
45㎝水槽5~10匹
60㎝水槽10~15匹
90㎝水槽20~30匹

水槽サイズごとの適正飼育数は上記の表のようになりますが、データや科学的根拠に基づく数字ではなく、個人的な経験・感覚等によるものなのであくまで参考程度に考えていただければと思います。

また、水草の量や栄養状態、水温など、さまざまな条件によってコケの量は変わりますので、自身の水槽を観察しながら飼育数を変更していくのがベストとなります。

コケの量が少なかったり、エビの数が多過ぎたりすると水草が食害に遭う可能性がありますので、隔離水槽などを用意しておき、状況に合わせて飼育数を増減させると良いでしょう。

ヤマトヌマエビを飼育するメリット・デメリット

4つのメリット

メリット
  1. コケを除去できる
  2. 水槽を美しく保つ
  3. エビが増え過ぎて困ることがない
  4. 鑑賞が楽しくなる

1.コケを除去できる

前述したようにヤマトヌマエビには高いコケ取り能力があり、水槽に投入すると水草等に付着したコケを食べてれます。

ただし、黒髭コケ等のあまり食べないコケがあるため、別の対策が必要となります。

2.水槽を美しく保つ

ヤマトヌマエビを飼育していれば、目立たないうちにコケを食べてくれるため、コケ被害の予防としても高い効果があります。

この予防により、水槽を美しく保つことができるようになります。

3.エビが増え過ぎて困ることがない

ミナミヌマエビやチェリーシュリンプ等は放置しておくだけでどんどん増えてしまい、水槽内の環境やバランスが崩れてしまうことがありますが、ヤマトヌマエビの場合は海水と淡水が混ざった”汽水環境”でなければ生まれたゾエアが成長していくことがないため、増えすぎて困るということはありません。

環境バランスが維持しやすいということもヤマトヌマエビを飼育する1つのメリットといえます。

4.鑑賞が楽しくなる

スマートフォン用マクロレンズ使用

エビといえば足を使ってコケや餌を「ツムツム…」と食べている姿が特徴的で可愛らしさを感じる人も多いようです。

スマートフォンに装着可能なマクロレンズを使えば、上記の写真のように肉眼では見えない姿も観察できるため、Instagram等の投稿にも大活躍です。

5つのデメリット

デメリット
  1. 水草が食害に遭う可能性がある
  2. 糞の量が多くなる
  3. 繁殖が難しい
  4. 弱っている生体を襲う
  5. 脱走のリスク

1.水草が食害に遭う可能性がある

ヤマトヌマエビの飼育数が多過ぎたり、水草の調子が悪かったりするとコケだけではなく、水草の葉ごと食べられてしまうことがあります。

この食害を防ぐためにも自身の水槽環境に合った数を飼育するようにし、場合によっては別の水槽へ隔離することも検討しましょう。

2.糞の量が多くなる

適正数を飼育していれば特に大きな問題になりませんが、飼育数が多ければ多いほど糞の量も増えてしまい、水質悪化や黒髭苔の発生原因になってしまいます。

エビは常に何か食べ続けており、食べた分排出されますので、必然的に糞の量も多くなってしまうのです。

飼育数が少なくても糞の除去ができていなければ水質が悪化して生体や水草への影響が出てきてしまいますので、プロホース等を使用して底に溜まった糞を取り除きながら換水するようにしましょう。

この換水方法は、水槽を綺麗に保つためにも重要となってきます。

3.繁殖が難しい

ヤマトヌマエビの繁殖には、汽水での管理が必須となり、餌や水質の管理が難しいため難易度は高くなっています。

自然に繁殖させたいという方は、ミナミヌマエビがおすすめです。

4.弱っている生体を襲う

ヤマトヌマエビはコケ以外にも色々なものを食べるため、弱っている熱帯魚などがいれば飛び掛かって捕食してしまうこともあります。

襲っているのを発見したら、弱っている生体の方を早めに隔離してあげましょう。

水槽内で生体が捕食されると、水質悪化の原因にもなってしまいます。

5.脱走のリスク

ヤマトヌマエビは、チューブやパイプなどをつたって水槽外に出たり、水槽内で勢いよく飛び跳ねて外へ出てしまったりすることがあります。

私も年に2回以上飛び出して床にいるのを発見していますので、心配な方は蓋をつける等の対策を取ると良いでしょう。

ヤマトヌマエビは水草水槽におすすめ

物理的な除去ができない水草に付着したコケには、コケ取り生体の力が非常に有効であり、その中でもミナミヌマエビの10倍効果が高いと言われるヤマトヌマエビは、水草水槽において必須とも言える存在です。

ヤマトヌマエビを飼育してコケ管理するのとしないのでは、水草の成長や見た目の美しさに大きな差が生まれますので、水草水槽をやる方にはとてもおすすめです。

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