メルカリで水草は売れるけど儲からない理由やどうしても稼ぎたい方に向けて、稼げる具体的な例を背紹介していきます。
以前はメルカリで稼げた
以前はメルカリで水草を売ると割と高値でもすぐ売れましたが、最近は労力に対して利益が少なくなってきているのが現状です。
全く稼げないわけではないため趣味の延長で水草を売る程度ならプラスとして考えられますが、完全に利益目的で水草販売を行う場合には利益が少ないためおすすめできません。
ではなぜメルカリでの水草販売が稼げなくなってきたのか、その理由について解説していきます。
儲からない理由
- 供給者が増えた
- 出品者の価格競争が激化
- 育成のためのコストが上昇
1.供給者が増えた
メルカリの宣伝やネット上での情報が増えたことによって利用者が多くなりましたが、”副業”についての情報も多くなり”水草で儲けよう”と考える人が多くなりました。
その結果、ライバルが増えて以前より売れにくくなっているのが現状です。
2.出品者の価格競争が激化
出品者が増えたことによって、売れない出品者は周囲より安く出品して売ろうという努力がされます。
その結果、価格競争が始まり利益がかなり少ない状態での出品状況になってしまっています。
もともとお店よりもメルカリで出品されている水草の方が安い・質が良い・量が多いというメリットがあったのでよく売れていましたが、今はアクアリウム初心者が多く進出してきたことで、さらに安く、質も悪い水草が出品されているのが目につくようになっています。
3.育成のためのコストが上昇
水槽 | 約1700円〜 |
水槽台 | 約7000円〜 |
照明 | 約1000円〜 |
濾過器 | 約1000円〜 |
エアーポンプ | 約500円〜 |
C02添加セット | 約12000円〜 |
ヒーター | 約2000円〜 |
冷却ファン | 約2000円〜 |
ソイルや砂利 | 約500円〜 |
液肥 | 約1500円〜 |
トリミングセット | 約1000円〜 |
メンテナンス道具 | 約2000円〜 |
合計 | 32,200円 |
水草を育成・管理するための道具の価格や電気代が上昇してきているため以前より初期投資やランニングコストが高くなり、しかも利益が減ってきているため総合的に見るとプラスになるまでに時間がかかるようになってしまいました。
さらに手数料10%や送料もかかってくるためそういったコストも計算する必要があります。
例えば、30cm水槽にかかる費用と「水草20本で300円」で販売している例で計算してみると、「売り上げ300円-手数料10%-送料73円=利益197円」ですが、電気代が月に1200円程、水道代が500円程だとして最低でも1ヶ月で7回(180本)を売る必要があり、さらに初期費用で32,200円、郵送物のコストや移動費などを考えるともっと多くの売り上げが必要になってきます。
また、あくまで30cm水槽を例としてあげましたが、小型水槽で1ヶ月180本以上の水草を売るのはかなり厳しく、水槽サイズを大きくすると費用が数倍に跳ね上がります。
メンテナンスにも時間がかかるため利益が少ない状態で管理していくのは精神的にもきついかと思います。
以上が、初心者が利益目的のために水草をメルカリで売って稼ぐのが難しい理由となります。
稼ぐための具体的な方法
- 水草育成の知識をつける
- 人気・増えやすい・単価が高い水草を売る
- 発送回数を少なくする
- 大きめの水槽で効率よく増やす
- 綺麗な画像を使い回す
儲からない理由について解説しましたが、正しい方法で行えば月数万円は稼ぐことができるため4つのポイントについて紹介していきます。
実際に私も片手間で1ヶ月3万円以上は利益がありましたよ!
1.水草育成の知識をつける
まず水草を自分で売るメリットとしては、自分で増やして売ることができるので最初しか仕入れに費用がかからないことです。
そのためには、水草の増殖スピードをあげ、なおかつ元気に育てていくための知識が必要になり、具体的な水草育成に必要な知識としては、光量・栄養・C02・水質の4つが重要となってきます。
また、コケが生えて売れる状態にならない問題も出てきますので、コケ対策の知識も必要となってきます。
光量
水草は光合成によって成長していくため、光量が非常に重要になります。
照明の性能によって成長速度や鮮やかさなどが大きく変わるため、本気で利益を出そうと考えている方は初期投資して照明に力を入れるべきです。
具体的にはコスパ最強の”トライアングルグロウ”かアプリで調光やタイマー設定ができる”WRGB2”がおすすめとなっていますので、その性能について詳しく知りたい方はリンク先で解説していますのでご参照ください。
栄養
光量も重要ですが、より綺麗な状態に育成するのには栄養も重要になり、”ソイル”の使用は必須ともいえます。
おすすめのソイルとしては、栄養豊富で長期維持もしやすい”リベラソイル”と吸着系なのに水草がよく育つ”育つソイル”がおすすめで、どちらも優れたソイルとなっています。
C02
優先順位は低いですが、C02添加を行うことで光合成が活発になり、より状態の良い水草になります。
CO2添加は難易度が高そうと感じる方もいるかもしれませんが、必要な道具を揃えて繋げていくだけなので実はそこまで難しくはありません。
具体的な費用や必要な道具などについては下記記事で解説していますのでそちらをご参照ください。
水質
意外と理解していない方も多いですが、水質も水草にとって非常に重要となります。
多くの水草は弱酸性〜中性の軟水を好み、ソイルなどを使用していれば自然と適した水質になりますが、水道の硬度が高かったり石をたくさん使っていたりすると水質がアルカリ性よりの硬水になってしまい水草の成長が著しく悪くなってしまいます。
仮に高性能なLED照明を使用して、栄養もCO2もたくさん与えていてもこの水質が合っていないと全て逆効果になってしまいますので、水質には十分注意するようにしましょう。
2.人気・増えやすい・単価が高い水草等を売る
出品する水草は、人気が高い水草や入手が難しい水草などを出品すると売れやすいです。
また、ネットやお店で販売している価格が高い水草や増えやすい水草を選び、少し安くして出品するとよく売れます。
利益が出やすいおすすめの水草
私の経験では上記水草の売り上げはよく、増えやすかったり単価が高かったりするためおすすめです。
逆にロタラ種などは数十本で300円などと価格競争がひどく、場所や栄養を消費するわりに利益が少ないためおすすめしません。
ボルビティスヒュディロティ
ハイグロフィラピンナティフィダ
モスの石巻
ルドウィジア スーパーレッド
オーストラリアンドワーフヒドロコティレ
ブセファランドラ種
3.発送回数を少なくする
発送回数が多ければ多いほど送料が高くなるため、できる限るセット売りなどをして出品すると送料も手間も抑えることができます。
4.大きめの水槽で効率よく増やす
水草の利益は一回で数百円が基本で、たまに数千円のものが売れる程度です。
そのため利益を出すためには回転率が重要になり、なるべく60cm以上の大きめの水槽で管理・増殖させてどんどん出品することが求められます。
5.綺麗な画像を使い回す
水草を出品する際は、同じ画像を”参考画像”として使い回すようにするのがおすすめです。
理由としては、「購入者が売却済みを見た時に安心して購入できる」、「出品の回転率を上げられる」などのメリットがあります。
画像は購入者の購入意欲をキャッチする手段としても非常に重要ですので、なるべき綺麗に撮るようにしましょう。
注意点
氷点下地域では、発送中に水草が凍結してしまうため出品者あるいは購入者が氷点下地域にお住まいの場合は注意が必要になり、氷点下地域のお住まいの方が出品する場合は年間での利益は半分になってしまいます。
まとめ
趣味の延長であれば余らった水草などを売れば電気代などのコストを気にする必要はないためプラスになりますが、知識なしの利益目的での水草販売の場合はなかなか厳しいのが現状です。
水草の管理もなかなか大変ですので、水草の出品はアクアリウムを趣味にしている方がその延長で行うのがおすすめです。