アクアリウムのレイアウトに使われる白流石の特徴や水質への影響などについて解説していきます。
白流石とは
白流石は流れるような白いラインが特徴の石で、乾いているときは灰色っぽく見えますが濡れると濃い暗めの色になります。
青華石にも似ていますが白流石の方が色が暗く、水質への影響が小さいため弱酸性〜中性の環境を好む生体や水草に向いています。
アクアリウムで扱う多くの生体や水草は弱酸性を好むため、水質の変化が少ない石は管理がしやすく使いやすいですよ!
5つの特徴
- 流れるような白いラインが魅力
- 表面が硬い
- 水質への影響が少ない
- 岩のような迫力
- 石が重い
1.流れるような白いラインが魅力
白流石という名前の通り石の表面に流れるような白いラインが入っているのが特徴で、美しい雰囲気を出してくれます。
この白いラインがレイアウトを組んだ時により一層立体感などを感じさせてくれるため、自然感のある雰囲気を作り上げてくれます。
2.表面が硬い
白流石の表面は硬くなめらかになっています。
そのため、より水草を早く活着させたい場合などには表面がぼこぼこした溶岩石などの方がおすすめです。
3.水質への影響が少ない
水質 | 解説 | 理想数値※ |
pH(水素イオン濃度) | 数値によって酸性~アルカリ性を示す | 6.0前後(弱酸性) |
KH(炭酸塩硬度) | この数値が低いとpHが下がりやすい | 3°dh以下 |
GH(総硬度) | 軟水・硬水の判断 | 3°dh以下(軟水) |
NO2(亜硝酸塩) | 生体に有害な物質 | 0mg/Lに近い程良い |
NO3(硝酸塩) | NO2が分解されたもので毒性は下がる | 0mg/Lに近い程良い |
CL2(塩素) | 水道水に含まれており熱帯魚やバクテリアに有害 | 0mg/Lに近い程良い |
石には硬度やpHを上げる性質があり、石の種類によって水質への影響量が異なります。
その中でも白流石は水質への影響が少ない種類のため、多くの生体や水草と相性が良い種類となっていますが、大量に石を使用した場合にはその分影響も多くなります。
とはいえソイルなどを使用していたり、換水をきちんと行なってたりすれば基本的に問題になることはあまりない種類の石です!
もし硬度やpHが高くなると生体や水草は不調になり、最悪の場合死んでしまったり枯れたりしてしまいますので、不調サインが見られたときは水質チェックを行うようにしましょう。
それにより、生体や水草の不調原因を特定し、改善へと繋げることができます。
水質チェック方法としては、手軽かつ価格が安い”テトラの試験紙”がおすすめで、水に1秒浸けるだけで上記表の項目を調べることができますので、持っていて損はないものとなっています。
4.岩のような迫力
表面はツルツルしているものの形はゴツゴツしており、レイアウトを組むと岩のような迫力のある水槽が作れます。
龍王石や青華石を使いたいが水質への影響が気になるという方は、水質への影響が少なく見た目も似ている白流石はおすすめです。
5.石が重い
密度が高く重量感があるため、石組みなどを行う場合には崩れてしまわないようにしっかり固定された位置でレイアウトを組むようにしましょう。
また、下記記事にある専用水槽台であれば大抵問題ありませんが、水槽台の対荷重はしっかり確認しておくようにしましょう。
おすすめの使い方
水草水槽のレイアウト
白流石は水質への影響が少ないため弱酸性〜中性の軟水を好む水草と相性がよく、水草水槽のレイアウト素材としておすすめです。
水草水槽に硬度やpHをあげる青華石を使ってレイアウト組んだことがありますが、その時は特に硬度が上がりすぎて多くの水草が壊滅的な状態になったことがあります。
それくらい石が与える影響は大きいですので、水槽環境に合わせた石選びは大切になってきます。
モスの活着
活着性はそこまで高くありませんが、モスなどを白流石に巻きつけておけば自然な雰囲気を作り出す素材になりますのでおすすめです。
モスは丈夫でありながら自然感を出したり時の経過を感じさせてくれたりするため、かなり使い勝手がよい水草ですよ!
ウィローモスをうまく育てられないという方は下記記事もご参照ください。
水質への影響が少ない石
上記の石は水質への影響がかなり少なく、石組みレイアウトのように多くの石を使っても換水やソイルなどの効果によって大きな問題になることはあまりないでしょう。
水質への影響が少ない石をお探しの方は上記の名称にそれぞれの特徴を解説した記事のリンクを貼ってありますのでそちらからご参照ください。
水槽レイアウトにおすすめの石10種
- 青華石
- 龍王石
- 白流石
- 風山石
- 気孔石
- 木化石
- 溶岩石
- 山水石
- 輝板石
- 黒甲石
上記はアクアリウムでよく使われる石の種類となっており、どの石を使用するかで雰囲気などが大きく変わってきます。
詳しい特徴などについては下記記事で解説していますのでそちらをご参照ください。