熱帯魚の繁殖を成功させるために重要な4つのポイントを紹介していきます。
繁殖を成功させる4つのポイント
- 雌雄を5匹ずつ以上は飼育する
- 産卵しやすい環境を用意しておく
- 卵・稚魚を隔離する
- 確実に餌を与える
熱帯魚の繁殖は、種類によって特徴や難易度が異なり、グッピーやプラティなどのようにお腹である程度大きくなった稚魚が生まれてくるタイプは基本的に容易とされています。
繁殖を成功させる上で難しいのは、餌の管理など挙げられますので、おすすめの餌なども合わせて繁殖の成功率UPさせる4つのポイントを解説していきます。
1.雌雄を5匹ずつ以上は飼育する
繁殖をするには、オスメスのペアで飼育することは当然ですが、少しでも確率を上げるためには最低5匹ずつは飼育しましょう。
オスメス2匹しか飼育しないのと、5匹以上ずつ飼育するのでは繁殖の確率がかなり変わります。
2.産卵しやすい環境を用意しておく
グッピーなどのようにお腹の中で孵化した稚魚を産むタイプもいれば、ベタなどのように泡巣を作って産むタイプもいますので、繁殖させたい熱帯魚に合わせ環境を作ってあげることが大切です。
どの種類にも共通して言えるのは、水草や流木などの隠れ家を用意してあげると繁殖の成功率があがります。
隠れ家がないと、卵や稚魚はすぐに食べらてれしまう可能性が高く、産んだ親魚に食べられてしまうこともありますので、なるべく隠れ家となる水草などを植えてあげましょう。
おすすめの水草は、正直群生させればなんでもいいですので、水草選びにお困りの方はブログ内にある”水草”カテゴリーを参考にしていただければと思います。
ベタなどが作る泡巣に関しては、アマゾンフロッグピットなどがおすすめです。
3.卵・稚魚を隔離する
繁殖成功率を上げるには、お腹がパンパンに膨らんで今にも放卵しそうな親魚の隔離、あるいはすでに生まれた稚魚や卵の隔離が非常に重要です。
初期段階での繁殖の失敗には、外敵に食べられてしまうことがよくあるため、隔離するかどうかで生存率は大幅に変わります。
また、隔離することでその後の餌の管理などもできるため、繁殖を狙っている方は必ず隔離しましょう。
親魚の隔離するタイミングの見極めは難しいので、日頃からお腹の膨らみ具合や行動を観察し、お腹が大きく膨らんでから1週間以内に隔離してしまうのも1つの手です。
隔離には、スドーの”サテライトボックス”を使用するのがおすすめです。
同じ飼育水を循環させて使用するため、水質の変化によるダメージがなく、安心して隔離することができます。
また、ボックスにはセパレーターという取り外し可能な仕切りがついており、親が出産した稚魚や卵を食べてしまうのを防ぐことができます。
流量を調節する機能もついていますので、繁殖を狙っている方はあらかじめ準備しておきましょう。
※使用にはエアーポンプも必要になります。
4.確実に餌を与える
隔離後は、孵化した稚魚にしっかり餌を与えていくことが重要になります。
グッピーなどの稚魚のように、お腹である程度大きくなってから生まれてくる種類はすり潰した人口餌などを食べてくれますが、ネオンドワーフレインボーの稚魚などのように卵から生まれた小さいタイプは口に入る大きさの餌を用意してあげる必要があります。
繁殖の失敗原因として、餓死はよく挙がる理由ですので、確実に食べてくれる餌を用意しておきましょう。
具体的には、インフゾリア(ゾウリムシ等)と呼ばれる微生物を与えてあげると繁殖成功率が高くなります。
その後成長するにつれて、ブラインシュリンプ、人口餌と変えていくと良いです。
ブラインシュリンプは栄養価が高く、稚魚たちは大喜びですよ。
隔離と餌の準備は早めに!
なかなか稚魚や卵を産まないのは仕方ないですが、万が一、突然産まれた姿を発見したときの隔離や餌の準備ができていないと、失敗のリスクは高くなってしまいますので、事前の準備はしておきましょう。
特にサテライトボックスは、繁殖以外にも弱った熱帯魚などを隔離するのに使えますので、あらかじめ持っておいて良い物の1つです。
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