グリーンロタラの育成条件と合わせて下部分の葉が枯れる原因と対策を解説していきます。
グリーンロタラとは
学名・流通名:Rotala sp. green
グリーンロタラはロタラ系の一種で、明るい緑色の葉を展開させます。
高光量の環境下では、底に這って成長しやすく、逆に光量が少ないと真っ直ぐに成長していきます。
ロタラの茂みを作るようなレイアウトが一般的であり、群生するその美しさに人気があります。
育成環境
〇育成難易度★★☆☆☆
育成自体は簡単ですが光量によって成長方向が変わったりするため、思ったような形に成長させるためのコントロールが少し難しいかもしれません。
〇光量
- 高光量がおすすめ
ロタラ群生させ、ボリュームのある茂みを作るには高光量が必要となります。
〇CO2
- CO2添加がおすすめ
気泡が付くくらいの添加を行うと美しく育ちます。
〇水温
- 20~28度
〇水質
- 弱酸性(PH6.0前後)
- 軟水
〇活着
- ほぼしない
〇増やし方
- 差し戻し
下が部分が枯れる原因
- ①光量不足
- ②栄養不足
- ③食害
- ④水質が合わない
丈夫なロタラでも下部分が枯れてしまうなど症状に悩む方も多く、その原因には上記のようなものが考えられますので、原因と対策について解説していきます。
①光量不足
ロタラは茂みを作るために1か所に密集させて植えますが、照明が弱いとボリュームが出るにつれて下部分まで光が届きにくくなってしまい、枯れていってしまいます。
そのため、高光量の照明は美しく育てるだけではなく、下部分を枯れてしまうの防ぐために大切になってきます。
対策
高光量の照明を使用しましょう。
性能、価格、入手しやすさからおすすめする照明はアクロ TRIANGLE LED GROWです。
②栄養不足
栄養が不足していると、ロタラの下部分が枯れてしまいます。
また、栄養が不足していると成長速度が極端に遅くなり、葉も小型化してしまいます。
対策
ソイルを使用したり、カリウムや微量元素などの液肥を添加してあげましょう。
私自身も栄養の少ないソイルを使用したところ、3カ月でロタラの成長が止まりどんどん枯れてしまった経験もありますので、ソイルはとても重要ですよ!
ちなみにソイルを変えてからはすぐに調子が戻り、元気に復活しました。
おすすめのソイルは栄養がしっかり入っており、ソイルが崩れにくいため長期維持がしやすい”リベラソイル”です。
③食害
エビなどの苔取り生体は、苔がなくなると水草も食べてしまうため、時間が経って古くなったロタラの下部分の葉を食べられてしまう可能性があります。
対策
水槽のサイズや水草の量に対してエビ等の数が多すぎる場合は、別の水槽に移動するなどして数を調整するようにしましょう。
④水質が合わない
ロタラは”弱酸性の軟水”を好みますが、”アルカリ性寄りの硬水(pHと硬度が高い)”になってしまうとかなり調子を崩し、成長不良や枯れ、小型化等の症状がでてしまいます。
そのためまずは原因をはっきりさせるために、pHやGH(総硬度)・KH(炭酸塩硬度)を測定する必要があります。
測定方法は、水に1秒浸けるだけで複数の水質項目が確認できるテトラの試験紙がおすすめです。
対策
- ソイルを使用する
- pH調整剤を使用する
ソイルには弱酸性に傾ける性質があるため、栄養の確保と合わせてソイルの使用はおすすめです。
ただし、ソイルの弱酸性に傾ける性質は数カ月で失ってしまうため、換水時にpH調整剤を使用することをおすすめします。
- 硬度を上げる石や底床を使用しない
- 硬度が高い地域では換水の数を控える
硬度をあげてしまう石や砂利などの使用すると硬水になってしまい、水草が調子を崩してしまいます。
少しの使用であれば大きな影響は与えませんが、石組み水槽のようなレイアウトにしてしまうと使用する石によってはかなり硬度を上げてしまいます。
特に下記のような石を使っている方は注意が必要です。
そもそもロタラの成長が悪いという方
ロタラの下部分が枯れるだけではなく、「そもそも成長が遅く綺麗にならない…」という方は、詳しく解説している下記の記事をご参照ください。
ロタラの群生は圧巻の美しさ!
グリーンロタラを上手く育成できずに悩まれている方もいますが、うまく好調をキープして育成できれば、非常に美しい群生を作ることができます。
人気な水草である分、悩まれる方も多くなってしまいますが、決して難しい水草ではなく初心者の方でも綺麗に育成できますので、幅広い方におすすめできる水草です。
赤いロタラ種も多数
ロタラには赤色に種類もたくさん存在し、グリーンロタラの隣に赤系ロタラの群生を作ったりするのも非常におすすめです。
- ロタラH’ra(簡単に赤くしやすい)
- ロタラインディカ(まぁまぁ赤くしやすい)
- ロタラロトンディフォリア(少し赤くするのが難しい
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