水槽内のワンポイントとしても導入したい赤系の水草代表ロタラマクランドラの育成情報や赤くさせる4つのコツを紹介していきます。
ロタラマクランドラとは
学名:Rotala macrandra
ロタラマクランドラはミソハギ科の植物でインドや東南アジアに分布されます。
特徴は花びらのように柔らかい葉で、光量・CO2添加の環境で育成すればバラのような美しい赤系の水草になります。
ただし、柔らかい葉が災いして、エビなどの食害に遭いやすいため注意が必要です。
班入りのちょっと珍しいロタラマクランドラもあり、こちらもとても美しい種類となっています。
育成環境
〇育成難易度★★★☆☆
ロタラマクランドラの育成は若干難しく、高光量・CO2添加・軟水の環境で育成することがポイントです。
水質の変化にも弱く、デリケートな水草だと思ってください。
育成条件が合うと一気に成長し、とても美しい赤色になります。
〇光量
綺麗な赤にするためには、高光量が必須となります。
この記事で紹介している写真のロタラマクランドラは「 アクロ TRIANGLE LED GROW 600」というLED照明で育成しています。
〇CO2
赤色の葉を展開するには必須であり、理想の添加量は、60㎝水槽で1滴/2秒以上です。
〇水温
- 20~28度
〇水質
- 弱酸性~中性
水質の変化に弱いため、注意しましょう。
〇活着
活着はほぼしないため、綺麗な赤色にするためにも栄養のあるソイルに植えることをおすすめします。
〇増やし方
差し戻しで増やすことができます。
光が当たりにくい下の部分は枯れやすいので、差し戻しをする際は、少し感覚を開けて植える方がきれいに成長させることができます。
赤くさせる4つのコツ
- 高光量
- CO2添加
- 軟水
- 栄養添加
1.高光量
ロタラマクランドラを綺麗な赤にさせるためには、高光量は必須です。
光量が少ないLED照明では、綺麗な赤にすることはほぼできませんので、美しい赤色に育成させたい方は性能の良いLED照明を使用する必要があります。
2.CO2添加
植物は光合成によって必要な養分を作り出しますが、CO2添加をしてあげることでより活発に光合成させることができます。
添加量は水槽の大きさや植物の量によって違うため一概には言えませんが、目安としては1〜2秒に1滴などから添加を行えば良いかと思います。
注意点としては、夜間は植物が呼吸を行うため、必ずCO2添加を止めるようにしてください。
水槽内が酸欠になり、水草だけではなく、熱帯魚やバクテリアたちにもダメージを与えてしまいます。
CO2添加をしながら水草管理をしたいけど、やり方もわからないし、お金もいくらかかるかわからいし不安だ…と思っている方は、まずは下記の記事を読んでみてください。
実はランニングコストも数十円で済んだりするので、思っているよりはかなりCO2ボンベの導入がしやすいかと思います。
3.軟水
多くの水草にも言えることですが、水槽の硬度が高いとうまく成長できなかったり、葉がゴワゴワした硬い感じになってしまったりするため、”軟水”をキープすることが大切です。
軟水をキープすると言っても、ソイルを使用すれば水質が弱酸性に傾いて硬度も上がりにくくなりますので、特別硬度を上げる石等の素材を使用しなければ硬度が上がってしまうことはあまりありません。
- 龍王石
- 青龍石
- 昇龍石
- 青華石 等
硬度が高いと、高光量の照明やCO2添加を行っても効果がなく、むしろ逆効果になることもありますので、水質には十分に注意しておきましょう。
4.栄養添加
水草の成長に必要な栄養には、三大栄養素と呼ばれる「窒素・リン・カリウム」があり、なかでも自然発生が少ないカリウムの添加をすると成長がよくなります。
また、鉄などの栄養素を添加すると、水草を赤く鮮やかに成長させてくれます。
高光量&CO2添加で比較
※左:GEXクリアLEDパワー3 450(12w)使用
※右:アクロ TRIANGLE LED GROW 600(29.4w)
上記2つの写真は、同時期に同サイズのロタラマクランドラを別水槽に入れて飼育したものですが、大きさや色の違いに大きな差が出たのがわかるかと思います。
低光量・CO2添加無しの方は、成長速度が遅く、色は黄色から薄いピンクだったの対し、高光量・CO2添加ありの方は2倍ほどの長さに成長し、バラのような濃い赤色になりました。
低光量やCO2添加なしでも育成自体は可能でしたが、美しい赤色にするためには高光量とCO2添加が必須であることが改めてわかる結果となりました。
気泡が付いた赤が美しい!
若干難易度は高めの水草ですが、条件が合えばバラのように赤い葉が気泡をつけ、水槽内のワンポイントにもなりますので、赤系の水草を求めている方にはおすすめの水草です。
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