エーハイムの外部フィルターを例に、外部フィルターの流量が弱くなってしまう原因と解決方法を紹介していきます。
水流低下の原因は4つ!
- ろ材の詰めすぎ
- ゴミ・汚れによる詰まり
- エア噛み
- 故障
外部フィルターの流量低下の原因には、本体の寿命を除いて「ろ材の詰めすぎ」・「ゴミ・汚れによる詰まり」・「エア噛み」・「故障」の4つが考えられます。
これらの原因を疑って改善していくことで水流を復活させることができますので、詳しく解説していきます。
その1.ろ材の詰めすぎ
外部フィルターは、ろ材を詰めすぎてしまうと水流低下を招く場合があります。
エーハイムの外部フィルターは、付属のろ材以外に別途用意したろ材を使ってカスタマイズすることができますが、ついついろ材やフィルターを詰めすぎてしまうと水流低下の原因になってしまいますので、無理に詰めすぎないように気をつけながらカスタマイズするようにしましょう。
ろ材やフィルターが水流低下に影響しているかどうかを確認する方法は、濾過器内のろ材等を全て取り出し、中を空にした状態で作動させます。このときに水流が復活すれば、ろ材とフィルターが影響していたと判断できます。
その2.ゴミ・汚れによる詰まり
ゴミ・汚れによる詰まりが発生する場所は、主にフィルターパット、ろ材、パイプ・ホース、インペラーの4つが考えられます。
どの部分もゴミ・汚れが溜まってしまうと水の流れが悪くなってしまい、濾過器から排水するときにはちょろちょろとした水しか出てこなくなってしまいます。
そのため、水流を維持するには各パーツのメンテナンスが重要になってきます。
特に濾過器を作動させた状態で水草を引き抜いたりすると、ゴミや崩れたソイルが大量に舞ってしまい、一気に濾過器内が汚れてしまいますので、水槽内の汚れが舞うようなことをしたときは濾過器のメンテナンスもしっかり行うようにしましょう。
①フィルターパットの汚れ
活性炭、細目、粗目フィルターパットなどがありますが、粗目フィルターパット以外は飼育水を使用してもみ洗いしましょう。
粗目フィルターは、水道水でしっかり洗って大丈夫です。
※濾過器のメンテナンスをする際には、飼育水と水道水を使い分けて行います。水道水には塩素が含まれており、水質を安定させるのに重要なバクテリアに大きなダメージを与えてしまうからです。
②ろ材の汚れ
フィルターを通り抜けてきた汚れやゴミがろ材にも付着していますので、飼育水を使用して洗います。
ろ材にはバクテリアがたくさん住み着いていますので、水道水で洗わないように気をつけましょう。
③パイプ・ホースの汚れ
数ヶ月使用した濾過器の吸水・排水側についているパイプやホースをみると、茶色っぽい汚れがたくさん付いているのがわかると思いますが、これらの汚れも水流低下の原因となっていますのでメンテナンスが必要になります。
方法は、パイプクリーナー等の道具を使用して汚れを落とす方法と衣料用漂白剤(界面活性剤が使われていない)を使用して汚れを落とす方法があります。
個人的には、パイプクリーナー等でだいたいの汚れを落とした後に漂白剤につけると、パイプクリーナーでは行き届かない細かいところの汚れも落ちてかなり綺麗になるのでおすすめです。
漂白剤でも界面活性剤が使われていななければ生体に影響を与えないようで、実際に私自身も今まで影響を感じたことはありませんでした。
ただ、やはり薬品を使用するのは心配だと言う方は、パイプクリーナーで綺麗にするのが安心できて良いでしょう。
④インペラー部分の汚れ
重要だけど見落とされがちなのがインペラー部分の掃除です。
インペラー部分はカバー等で保護されて隠れているため、存在自体知らなかった人も多いかもしれませんが、ここが汚れていると水流や水質にも影響を与えてしまうため、非常に重要な部分でもあります。
インペラー部分が汚れていると油膜や苔の発生の原因にもなってしまいますので、濾過器のメンテナンスをする際は、併せてインペラー部分のメンテナンスも行うようにしましょう。
その3.エア噛み
フィルターのメンテナンス直後であれば、本体に空気が溜まっていることによって水流が弱くなっている場合があります。
解決策としては「本体を揺らして空気を抜く」、「シリンジで本体に水を入れて空気を抜く」などの方法があり、フィルターを稼働させて数時間〜数日経過すると自然に空気が抜けて水流が復活する場合もあります。
空気が原因による水流低下を防ぐため方法としては下記記事の呼び水方法がおすすめですのでご参照ください。
難しい作業は一切ないオリジナル方法であり、作業効率も上がりますのでぜひ一度お試しください!
その4.故障
上記で説明した「ろ材の詰めすぎ」・「ゴミ・汚れによる詰まり」・「エア噛み」に注意して対策しても水流低下が改善されなかった場合、「故障」が考えられます。
特に疑われるのが、インペラー・スピンドルラバー・モーターの3つです。
これらが破損しているときは、濾過器内から異音がすることが多いので気が付くかと思います。
インペラーとスピンドルラバーについては部品交換で修理可能ですが、モーターに関しては本体ごと買い替えるほうが無難です。
インペラー部分のメンテナンスを行う際は、インペラーの中にスピンドルラバーが入っているので、引き抜いてスピンドルラバーが中で折れていないかを確認すると良いでしょう。
もしインペラーかスピンドルラバーが欠けていたり折れていたりしたら、部品を取り換えることで水流が復活する可能性があります。
また、破損しているのを発見してから部品を取り寄せるとすぐに対応できないうえに、そのまま使い続けるとモーターに大きなダメージを与えてしまう可能性がありますので、可能であれば予備として持っておくことをおすすめします。
まずは濾過器の掃除から!
外部フィルターの水流低下を感じたら、まずはフィルターやエンペラー部分の掃除を行いましょう。
故障でなければ水流が復活しますので、水質管理のためにも3〜6ヶ月に1回は掃除を行うようにすると良いです。
水草の環境によって汚れるペースは異なるので、期間は目安として考え、水槽内を観察してメンテナンスのタイミングを判断するのが1番良いですよ。
私の場合は、水槽内のコケや油膜が増えたり、パイプのコケ・汚れが目立つようになってきたらフィルター掃除や交換を行うようにしています。
期間で言うと、夏は2か月に1回のペースで行っていることが多いです。
新しい外部フィルターが欲しい
今使用している外部フィルターが「水流が強(弱)すぎる」・「濾過能力がもっと欲しい」・「使いにくい」・「大きすぎる」などと悩んでおり、新しい外部フィルターが欲しいと考えている方は、下記記事でエーハイムの外部フィルターシリーズを詳しく解説しており、水槽サイズごとにおすすめの機種を紹介していますのでぜひご参照ください。
コメント