30㎝水槽におすすめの水草を前・中・後景草ごとに分けて紹介していきます。
前景草・中景草・後景草
水槽に水草を植える際、水槽の手前に配置する水草を前景草、中間付近に配置する水草を中景草、奥側に配置する水草を後景草として分けることができます。
前景草には背が低い水草を、後景草には背が高い水草を、中景草にはその中間サイズの水草を配置することで水槽に奥行きが生まれた水槽になるため、レイアウトを組む際は前・中・後景を意識することがポイントになります。
30㎝水槽の場合にはサイズが小さく高さもあまりないため、大きくなり過ぎる水草は圧迫感を与えてしまいますので、今回は水草のサイズや特徴から30㎝水槽(小型水槽)に適したおすすめの水草を紹介していきます。
おすすめの水草
前景草
- モス種
- ニューラージパールグラス
- エキノドルス アルゼンチン
- オーストラリアン ドワーフ ヒドロコティレ
- アヌビアスナナ プチ
- ポゴステモン ヘルフェリー
- バナナプラント
1.モス種
ウィローモス
ウィローモスは非常に丈夫な種類であり、流木や石に活着させて使用するのが一般的です。
モスを使用することで一気に自然感溢れるレイアウトになるため、多くの人に使用されています。
ウィーピングモス
ウィーピングモスは、枝垂れながら成長していくのが特徴のモスで、流木や石に活着させてレイアウトを組むと時の経過を感じさせるレイアウトになります。
30㎝水槽でも下に向かって成長していくため圧迫感出ずおすすめです。
2.ニューラージパールグラス
ニューラージパールグラスは放っておくだけで水槽一面を覆うことができる水草で簡単に「緑の絨毯」を作り上げることができます。
キューバパールグラスと似た水草ですが、ニューラージパールグラスの方が葉が大きく育成難易度は低くなっています。
3.エキノドルス アルゼンチン
エキノドルス アルゼンチンは、テープ状の細長い葉が特徴で前景から中景にかけて使用するのがおすすめです。
また、光量が強いと若干赤みがかった色になることもあります。
4.オーストラリアン ドワーフ ヒドロコティレ
オーストラリアン ドワーフ ヒドロコティレは、クローバー状の葉が特徴で30㎝水槽のような小型水槽にもよく合う可愛らしい水草です。
底砂に植えるのも良いですが、流木や石に活着(弱めですが)させてレイアウトを組むのもおすすめです。
5.アヌビアスナナ プチ
アヌビアス種の小型な水草で親指サイズくらいの小さな可愛らしい姿をしており、流木や石に活着させてレイアウトを組むと使いやすいです。
また、かなり丈夫な種類であり幅広い水質に対応してくれます。
6.ポゴステモン ヘルフェリー
ポゴステモン ヘルフェリーは、縮れた明るい色の葉が特徴であり、丸いシルエットが可愛らしい水草です。
群生させたり、緑の絨毯など前傾草の中にワンポイントとして入れるのもおすすめです。
7.バナナプラント
バナナプラントは、根にバナナのような房をつけた珍しい見た目の水草で、スイレンのような円型の葉を展開します。
小型水槽の中にこの”バナナ”が置いてあると、とてもユニークな水槽になりますので、水槽にワンポイントとして入れるのもおすすめです。
中景草
- ブセファランドラ種
- ルブラ ハイグロ
- ブリクサ ショートリーフ
- エキノドルス ハディレッドパール
- ミクロソリウム ナローリーフ
- ストロギネ レペンス
- アルテルナンテラ レインキーミニ
1.ブセファランドラ種
ブセファランドラには多くの種類があり、どの種類も深い緑葉にキラキラしたラメが入っているのが特徴です。
その中でも特に人気なのがブセファランドラ クダガンで、ブセファランドラの代表種とも言える存在です。
また、下記記事ではネットで購入できるブセファランドラをまとめしたので、どんな種類があるのご興味ある方はご参照ください。
2.ルブラ ハイグロ
ルブラ ハイグロは、深みのあるワインレッドとウェーブする葉が特徴の水草で、あまり背が高くならないため、小型水槽にもおすすめです。
ただし、光量やCO2が不足するとやや黄色っぽい感じになってしまうこともあるため注意しましょう。
3.ブリクサ ショートリーフ
テープ状の細長い葉が特徴で、昔から中景草の定番として人気の水草です。
葉が放射線状に広がったボリュームのある一株になるため、自然感を強めたいという方におすすめです。
4.エキノドルス ハディレッドパール
エキノドルス ハディレッドパールは、厚みのある大きめの葉を展開するエキノドルス種で、全長30cm以上になることもあります。
見た目は赤色の新しい葉を展開し、写真のように緑から赤の色を持つ水草になります。
ソイルに植えておくと大型化するタイプですので、30㎝水槽ではメインの水草としてセンターに配置したレイアウトもシンプルでおすすめです。
5.ストロギネ レペンス
ストロギネレペンスは、明るいグリーンの葉が特徴で高さは最大10㎝程に成長するため中景草としておすすめです。
おすすめは画像のように群生させることで、よりストロギネレペンスの美しさを引き出すことができます。
6.アルテルナンテラ レインキーミニ
アルテルナンテラレインキーを品種改良によって小型化した水草で、葉の表側が赤茶色、裏側の方が赤く見えるのが特徴です。
30㎝水槽でも群生させるとメリハリのある美しい水槽になります。
後景草
- ロタラ種
- ルドウィジア種
- ハイグロフィラ ピンナティフィダ
1.ロタラ種
グリーンロタラ
グリーンロタラはロタラ系の明るい緑葉を展開する種類で、高光量の環境下では底に這って成長しやすく、逆に光量が少ないと真っ直ぐに成長していきます。
ロタラ種は茂みを作るようなレイアウトが一般的であり、初心者からベテランまで幅広い層に人気があります。
ロタラレディッシュ
ロタラレディッシュはロタラ種の中でも最も赤くなりやすい種類で、初心者の方でも簡単に綺麗な赤色に育成できます。
赤い水草が欲しい方にはイチオシの水草となっています。
ロタラワリッキー
ロタラワリッキーは”リスノシッポ”とも呼ばれる水草で、細い葉が密集しておりふさふさしています。
高光量下だと綺麗な赤色になりやすく、圧迫感も少ない水草のため30㎝水槽にもおすすめとなっています。
2.ルドウィジア種
ルドウィジア スーパーレッド
ルドウィジアsp.スーパーレッドはバラのような美しい真っ赤な色の葉が特徴で、ある程度の光量でも赤を維持しやすいため初心者の方でも簡単に育成できる水草です。
ただ、高光量下の方が画像のように鮮やかな赤色になりやすいため、なるべく高光量の照明を使用するのがおすすめです。
ルドウィジア インクリナータ トルネード
ルドウィジア インクリナータ トルネードは名前の通りねじれた葉を展開するのが特徴の珍しいタイプの水草で、先端の新しい葉の部分が白~ピンク色の葉を展開するため、グラデーションのような見た目になります。
実際の見た目は画像以上に綺麗な状態ですので、珍しい後景草を求めている方にはおすすめです。
3.ハイグロフィラ ピンナティフィダ
ハイグロフィラ ピンナティフィダはギザギザの細長い葉が特徴の水草で、強い活着性があるため流木や石に活着させて使用するのがおすすめです。
育成方法によって緑から茶系の色に育成することができるのも魅力の1つで、高光量・低栄養の環境で育成すると赤茶系になりやすくなります。
また、ソイルに植えると高さが出たりもするため、下記画像のように水上化させて水面から飛び出させることもできます。
水草を綺麗に育てるためのポイント!
水草を綺麗に育てるためには光合成に重要な栄養・光量・CO2がとても大切であり、成長に必要な量を十分に与えてあげることで、鮮やかで生き生きとした水草に育ちます。
【栄養】
水草を綺麗に育てるには、栄養が含まれた”ソイル”が重要となり、多くの水草が好む弱酸性の水質に傾けてくれる効果もあるため水草とは非常に相性が良い底砂です。
そして、ソイルの中でも特に私がおすすめするのが①吸着系ソイル”育つソイル”と②栄養系ソイル”リベラソイル”で、おすすめする理由やそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
吸着系ソイルは栄養が少なくアンモニアなどの有害な成分を吸着するソイルで、栄養系ソイルはその名の通り栄養が豊富なソイルのことを指しています。
そのため吸着系ソイルはコケが生えにくく、栄養系ソイルはコケが生えやすくなっています。
①吸着系ソイル ”育つソイル”
- 初期の濁りが少なく透明度が高い
- pHやGHを下げ、多くの水草が好む水質にする
- コケが生えにくい
- 水草がよく育つ
- ノーマルとパウダーの2種類がある
育つソイルは吸着系ソイルなのに水草がよく育ち、赤系水草も鮮やかな赤色に成長させることができる優秀なソイルです。
その育成能力は下記画像の通りで、水草が生き生きと成長しているのがわかるかと思います。
コケが生えにくく水草もよく育つ”育つソイル”は、初心者の方でも扱いため非常におすすめとなっています。
②栄養系ソイル ”リベラソイル”
- 立ち上げ初期から水の透明度が高い
- 水草に必要な栄養がしっかり入っている
- ソイルが崩れにくく、通水性が高い
- 長期間に渡って水草が元気に育つ
- 多くの水草が好む弱酸性・軟水にする
- 水草が植えやすい
リベラソイルは、栄養豊富でありながら立ち上げも行いやすく、初心者からベテランまでおすすめの栄養系ソイルです。
また、リベラソイルは長期に渡って水草の好調をキープしてくれるため、かなり優秀なソイルとなっています。
ただし、栄養が豊富ですので水草はかなり元気に育ちますが、水草の栄養消費量よりも水中の栄養量が多くなってしまうと一気にコケが発生してしまいますので、リベラソイルは水草をたくさん使用した水草水槽におすすめとなっています。
液肥でさらに水草を元気に!
水草を綺麗に育成するには液肥の添加が非常に有効であり、中でも”エレメントカラー グリーンA”はアクアテイラーズ社が出す水草用液体肥料で、1本容器に3大栄養素の窒素・リン・カリウムを始め、水草の育成に必要なその他複数の必要栄養素が含まれています。
そのため、非常にコスパが良く、水草を綺麗に育成したい方には非常におすすめとなっています。
【光量】
- アクロ TRIANGLE LED GROW
- アクロTRIANGLE LED GROW Pro
- アクロ TRIANGLE LED VIVID
- Chihiros WRGBⅡ
- Chihiros WRGBⅡ PRO
- ChihirosRGB VIVIDⅡ
- Chihiros CⅡ RGB
- 太陽光LED LIGHT AMATERASLED
- ONF Flat One+
- TWINSTAR LIGHT S-LINE
- nano LEVIL WHITE
- ソーラーRGB
上記の照明は本当に水草がよく育つ高性能LED照明を厳選したものになります。
アクロの照明は非常にコスパが良く、チヒロスの照明はスマートフォンアプリで調光やタイマー設定ができる高性能なものになっていますので、ご興味ある方は下記記事をご参照ください。
【CO2添加】
水草を綺麗に育てたいけど、まだCO2添加は行っていないという方は、下記記事にてCO2添加に必要な道具や費用、やり方などをわかりやすく解説していますのでご参照ください。