近年、アクアリウム等によく使用される山水石の特徴を紹介していきます。

山水石(さんすいせき)とは

ADAが出す火山石の一種で、ざらざらした黒い表面が特徴の石です。
入手にはネット販売が行われていないため、ADAの販売特約店で直接購入するかメルカリなどで購入するしかありません。
また、似たタイプの石としては水質に大きな影響を与えない溶岩石があるのでそちらで代用するのも一つの手となります。
4つの特徴
- 表面がザラザラしている
- 幅広いレイアウトに対応
- 水質に大きな影響を与えない
- 比重が軽い
1.表面がザラザラしている
山水石の表面は小さな凸凹がたくさんあり、非常にザラザラしています。
そのためウィローモスやハイグロフィラピンナティフィダなど、水草を活着させる場合にもおすすめとなっています。

2.幅広いレイアウトに対応
溶岩石よりも少しグレーに近い黒色をしており、幅広いレイアウトに対応することができます。
また、控えめな黒色は熱帯魚や水草の鮮やかさをより引き立ててくれます。
3.水質に大きな影響を与えない
水質 | 解説 | 理想数値※ |
pH(水素イオン濃度) | 数値によって酸性~アルカリ性を示す | 6.0前後(弱酸性) |
KH(炭酸塩硬度) | この数値が低いとpHが下がりやすい | 3°dh以下 |
GH(総硬度) | 軟水・硬水の判断 | 3°dh以下(軟水) |
山水石は、アクアリウムに使用する石の中でも水質への影響が特に少なく、非常に管理がしやすい種類となっています。
水槽に使用した石の量や期間によって水質への影響は異なってきますが、石組み水槽のようなたくさんの石を使うレイアウトにしても熱帯魚や水草に大きな影響を与えることはあまりありません。
私の場合は、石組みレイアウトの換水前のpHが弱酸性付近、硬度が3〜4°dhほどで、使用した山水石の量が多かったことからもやや硬度が上昇したのかな?という感じでした。
ただ、水草への影響も見らず、特に問題になることはありませんでした。
ちなみに青華石を使用した時のpHは中性〜弱アルカリ、硬度は8°dh程になり、水草は絶不調に陥ってしまいました。
pHや硬度への影響を確認するには、水に1秒浸けるだけで確認できるテトラの試験紙があり、複数の項目を安価でできるので手軽に行う方法としておすすめですので、水槽を管理していく上で1箱は持っておいて損はないかと思います。
4.比重が軽い
溶岩石などと同様に比重が軽いため、レイアウトが組みやすかったり、水槽破損のリスクが少ないのが特徴となっています。
比較するデータがないため、感覚で軽いというのしか伝えられませんが、見た目以上に持ち上げた時の感覚は軽いですよ。
レイアウト例

山水石のレイアウトでの使い道は幅広いですが、石を組み上げた水草水槽では上記画像のような感じになります。
まず石で枠を作り、中にソイルを入れて水草を植えてあげます。
この時に石と石の間にある隙間を小石や綿で埋めてあげると、立ち上げた後の”ソイル漏れ”を防ぐことができるため、化粧砂を使用する予定の方はしっかり隙間を塞ぐようにしましょう。
また、山水石は水草が活着しやすいため、石の壁面部分に水草を活着させて隠すようにすると水草と石が溶け込み、より自然感のあるレイアウトになりますよ。
石組みレイアウトの5つのポイント
- 石の種類は統一する
- 大中小のサイズを用意する
- 基本構図に沿って石を組む
- 立体感を出す
- 隙間をしっかり埋める
綺麗な石組みレイアウトを作るためには、上記5つのポイントを意識することが大切で、立体感などを出すことで迫力のある水槽を作ることができます。
下記記事では写真付きでレイアウトの組み方を解説していますのでご興味ある方はご参照ください。
アクアリウムにおすすめの石10種
アクアリウムに使用する石の種類はたくさんあ、見た目や重さ、水質への影響など様々な面での違いがあります。
下記記事では、水槽レイアウトにおすすめする10種類の石とその特徴を紹介していますので、石選びに迷われている方はご参照ください。
おしゃれ水槽に必要な条件
これから水槽を立ち上げようと考えている方は、下記記事でおしゃれ水槽を作るために必要な5つの条件を解説しており、レイアウト構図やおしゃれアクア用品なども紹介していますので参考にしていただればと思います。
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