水温が低下する冬季に向けて水槽サイズごとにおすすめの水槽用ヒーターやランニングコストなどについて解説していきます。
- 水槽用ヒーターの必要性
- ヒーターの電気代
- 水槽サイズごとのおすすめヒーター
- 30㎝水槽以下
- 1.【GEX】オートヒーターミニ
- 2.【GEX】セーフカバーオートヒーター
- 3.【みどり商会】ピタリ適温プラス 丸
- 4.【エヴァリス】プリセットオートヒーター
- 30㎝水槽
- 1.【テトラ】 26℃セットヒーターJ
- 2.【エヴァリス】 オートヒーター ダイヤルブリッジR 50AF II
- 45㎝水槽
- 1.【GEX】NEW セーフカバー ヒートナビ120
- 2.【エヴァリス】マイクロセーフ パワープラス NX100
- 60㎝水槽
- 1.【GEX】NEW セーフカバー ヒートナビ160
- 2.【エヴァリス】マイクロセーフ パワープラス NX150
- 3.【寿工芸】セーフティヒートセットSP
- 4.【ニッソー】プロテクトプラス R-160W
- 90㎝水槽
- 1.【GEX】セーフカバーナビパック300
- 2.【ニッソー】プロテクトプラス R-300W
- 120㎝水槽
- 1.【ニッソー】プロテクトヒーター R-500w
- 2.【ニッソー】プロテクトヒーター ストロングセ-フ1000
- おすすめの水温計8選
水槽用ヒーターの必要性
18〜20度を下回るなら使用するべき
- 餌の食べる量が減る
- 消化不良
- 水温ショック
- 動きが鈍くなる など
生体の種類にもよりますが、基本的に25度前後を好む熱帯魚たちにとって水温低下は負担が大きいため、水温が18〜20度以下になるようであればヒーターを使用するべきです。
低水温の環境では熱帯魚の代謝が下がるため消化不良を起こしたり餌を食べる量が減ったりし、急激に水温が低下した場合にはショック死してしまう可能性もあります。
そのため、冬場の水温の低下には十分に注意する必要があります。
ちなみにヒーターなどを使用していない場合、水量によって水温の変化する速度は異なりますが最終的には室温と同じ水温になります。
メダカはヒーターなしでもOK
メダカは日本に生息しているだけあって寒さにも強く、水面が凍っていても水中が凍ってなければ越冬させることもできる魚です。
そのため、室内であればヒーターなどを使用しなくても飼育することができます(冬眠すれば活動量は著しく少なくなります)。
メダカには冬眠させるメリット・デメリットがそれぞれあるため、下記記事を参考に越冬させたいかさせたくないかでヒーターの使用を判断すると良いでしょう。
ヒーターの電気代
【ヒーターに掛かる電気代の目安】 | 消費電力 | 冬季の電気代(最大月) | 電気代(月平均) |
30㎝水槽以下 | 10〜20W | 約200〜400円 | 約67〜133円 |
30㎝水槽 | 50W〜 | 約972円〜 | 約324円〜 |
45㎝水槽 | 120W〜 | 約2333円〜 | 約778円〜 |
60㎝水槽 | 160W〜 | 約3110円〜 | 約1037円〜 |
90㎝水槽 | 300W〜 | 約5832円〜 | 約1944円〜 |
120㎝水槽 | 500W〜 | 約9720円~ | 約3240円 |
水槽サイズや使用する機種の消費電力によって異なるためあくまで目安になりますが、約200〜10000円/月が水槽用ヒーターに掛かる電気代となっています。
ただ、水槽用ヒーターの使用は基本的に冬季の4ヶ月間くらいになるかと思いますので、1年を通して考えた時の電気代は実質約67〜3240円/月ほどとなるため、24時間使用し続けても小型水槽であれば思ったより安く済みます。
水槽サイズによって結構な差はありますが、30以下〜60㎝水槽の方が多いと思いますので、年間で見た時の電気代は67〜1000円/月くらいの人が多いのではないでしょうか。
水槽サイズごとのおすすめヒーター
水槽用ヒーターを選ぶ際の注意点としてはヒーターだけ使うと温度を上げ続けてしまうため、サーモスタットなどがついた水温を一定の範囲内で保つ機能があるものを選びましょう。
ヒーターには水温を温める機能、サーモスタットには水温を感知してヒーターの電源を自動でON・OFFにする機能があり、両方併せて使用する事で一定の水温を自動で保ってくれます。
下記では基本的にサーモスタットが一体型になったものやセットになったものを紹介していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
※セット販売から変更されている場合もあるため、ご購入の際はご自身でもサーモスタットがセットになっているかご確認いただきますようお願いいたします。
また、ヒーターは年に1回の交換を推奨しているものが多いですが、ヒーターとサーモスタットが一体型タイプでなければサーモスタットはそのまま残してヒーターだけの交換で長期的に使える物もあるため、サーモスタットも一緒に破棄して新品を購入してしまないようによく確認してから交換するようにしましょう。
30㎝水槽以下
- 【GEX】オートヒーターミニ
- 【GEX】セーフカバーオートヒーター
- 【みどり商会】ピタリ適温プラス 丸
- 【エヴァリス】プリセットオートヒーター
1.【GEX】オートヒーターミニ
4ℓ(15〜20㎝水槽等)の水槽に対応した小型タイプであり、ベタ水槽などにおすすめのヒーターです。
自動で24〜28度の範囲で安定させてくれるため、水温が上昇し過ぎてしまうこともありません。
20㎝水槽などを管理している方は、お手頃な価格でコンパクトなオートヒーターミニが使いやすいですよ。
2.【GEX】セーフカバーオートヒーター
8ℓ(20〜25㎝水槽等)までの水槽に対応したヒーターで、多くの熱帯魚にとって適温の26度に安定させてくれます。
通常のヒーターは空気中で使用してしまうと故障や事故の原因になってしまいますが、空焚き検知温度センサーが搭載された”セーフカバーオートヒーター”は安全な温度までコントロールしてくれるため、安心して使用することができます。
また、人や熱帯魚を守るためにカバーも付けられており、低価格であるにも関わらず安全性の高いヒーターとなっています。
3.【みどり商会】ピタリ適温プラス 丸
ボトル水槽などにおすすめのヒーターで、水の中ではなく水槽の下に轢いて使用します。
そのため水槽内はすっきりしており、外観を壊さずに水温を上げることができます。
また、本体の温度は40〜45度ほどになり、外気温によって水槽内が適温になるように設計されています。
1,2ℓまでが対応でありそれ以上水量が多くなると上昇させられる温度が低くなっていきますので注意しましょう。
4.【エヴァリス】プリセットオートヒーター
あまり聞き馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、エヴァリスという会社が出すヒーターは質が高く、信頼性の高いことで人気があります。
安全性も高く、サーモスタットがなくても適温にしてくれるため、初心者の方にもおすすめとなっています。
30㎝水槽
- 【テトラ】 26℃セットヒーターJ
- 【エヴァリス】 オートヒーター ダイヤルブリッジR 50AF II
1.【テトラ】 26℃セットヒーターJ
20ℓ以下(30㎝水槽等)の水槽に対応したヒーターで、トラッキング防止プラグの使用などトップクラスの安全性を謳った商品です。
サーモスタットを使わなくても水温を24〜28度で安定させてくれるため、安くて使いやすいヒーターとなっています。
2.【エヴァリス】 オートヒーター ダイヤルブリッジR 50AF II
ダイヤルを使って22〜31度の水温に設定することで出来るヒーターで、安全機能などもきちんと備わっています。
慣れてくれば水温をコントロールして繁殖を促したり、生体や水草の種類に合わせてより適した環境を作り上げたりできますので、ダイヤル機能があると一段階上の管理ができるようになります。
30㎝水槽におすすめのヒーターは下記記事でも紹介していますのでそちらもご参照ください。
45㎝水槽
- 【GEX】NEW セーフカバー ヒートナビ120
- 【エヴァリス】マイクロセーフ パワープラス NX100
1.【GEX】NEW セーフカバー ヒートナビ120
サーモスタットと一体型になったダイヤルによる温度調整が可能なヒーターで、15〜32度と広い範囲の温度に設定することができます。
安全性を確保しつつ価格も安いため、かなりコスパが良いヒーターとなっています。
2.【エヴァリス】マイクロセーフ パワープラス NX100
価格は”GEX セーフカバー ヒートナビ120”の2倍以上しますが、設定できる温度が15〜35度までとより幅広い設定が可能になり、誤差の少ない温度を作ってくれます。
ヒーターに特化したエヴァリスの製品は、信頼・性能が高いですので、より良いものを求める方には間違いなくおすすめとなっています。
60㎝水槽
- 【GEX】NEW セーフカバー ヒートナビ160
- 【エヴァリス】マイクロセーフ パワープラス NX150
- 【寿工芸】セーフティヒートセットSP
- 【ニッソー】プロテクトプラス R-160W
1.【GEX】NEW セーフカバー ヒートナビ160
45㎝水槽のおすすめヒーターとしても紹介したGEXのセーフカバー ヒートナビで、64ℓ(60㎝水槽等)に対応しています。
コスパがよく、ダイヤルで温度設定が可能なセーフカバー ヒートナビはかなり高い人気を得ています。
2.【エヴァリス】マイクロセーフ パワープラス NX150
こちらも45㎝水槽におすすめのヒーターとして紹介したエヴァリス マイクロセーフ パワープラスシリーズで、30〜60ℓに対応しています。
このシリーズはヒーターの寿命がきた際サーモスタットはそのままに、ヒーターだけの交換ができるためコスパよく長期的に使用できます。
温度調整もでき、60㎝水槽用として人気の高いヒーターです。
3.【寿工芸】セーフティヒートセットSP
コトブキ工芸が出すセーフィヒートセットSPは、64ℓ(60㎝水槽等)以下の水槽に対応しており、ダイヤルで19〜31度の温度設定ができます。
ヒーターにカバーがついていないタイプのため、カバーの中に生体が入り込んだりすることがなく、コケの除去などのメンテナンスが行いやすい設計になっています。
そのため、見た目もすっきりしています。
4.【ニッソー】プロテクトプラス R-160W
高精度の日本製温度センサーを採用したヒーターで、15〜35度の範囲で温度設定ができます。
この高精度な温度センターによって、わずかな温度変化も素早く感知して設定した温度を一定に保つことができるようになっています。
60㎝水槽におすすめのヒーターについては下記記事でも解説していますのでご参照ください。
90㎝水槽
- 【GEX】セーフカバーナビパック300
- 【ニッソー】プロテクトプラス R-300W
1.【GEX】セーフカバーナビパック300
これまで紹介してきたGEXの”セーフカバー ヒートナビ”は、サーモスタットとヒーターが一体型になったヒーターですが、90㎝水槽におすすめするこのGEXの”セーフカバーナビパック”はサーモスタットとヒーターが分離されており、ヒーターの交換だけで長期的に使用できるタイプです。
そのため、長期的に見るとより経済的になっています。
初心者の方にはセーフカバー ヒートナビの方が扱いやすいですが、90㎝に対応したヒーターはないため、セーフカバーナビパックがおすすめとなっています。
2.【ニッソー】プロテクトプラス R-300W
高精度な温度検知が売りのニッソー プロテクトプラスは、パワーに対して価格が安くコスパが良いヒーターです。
安いといっても温度調整が可能で、事故防止機能もしっかりついているため安心して使用できます。
ちなみに水量が300ℓくらいある大型水槽の場合には、このプロテクトプラス R-300Wを2台使えばちょうどよく管理できます。
大型水槽にヒーターを複数使う理由としては、水槽内の温度差をなくしたり、万が一故障したときに一方が残ってるので水温低下の影響を軽減させることができるなどのメリットがあるためです。
120㎝水槽
- 【ニッソー】プロテクトヒーター R-500w
- 【ニッソー】プロテクトヒーター ストロングセ-フ1000
1.【ニッソー】プロテクトヒーター R-500w
スリムなデザインがかっこいいニッソー製のヒーターで、有毒ガスを発生させないアルミカバーがついています。
ただ、サーモスタットがついていないため、使用時は必ずサーモスタットも使用するように注意しましょう。
450ℓ以下の大型水槽の場合には、プロテクトヒーター R-500wを2台使うと良いです。
2.【ニッソー】プロテクトヒーター ストロングセ-フ1000
大型水槽には300Wのヒーターを複数使用するなどの使い方が多いですが、”プロテクトヒーター ストロングセ-フ1000”は消費電力が1000Wあるため単体でも約500ℓ以下の水槽に対応しています。
こちらもサーモスタットがついていないため、使用時はサーモスタットも必ず使用するようにしましょう。
おすすめの水温計8選
水温計は生体や水草を元気に管理したりするには欠かせないアイテムであり、特に気温が下がる冬季は必ず水温を測って把握しておくようにしましょう。
下記記事ではおしゃれなデジタル水温計やスマホアプリで管理できるハイテクなものなど、おすすめの水温計を紹介していますのでぜひご参照ください。
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