水槽内の流木に付いた白いモヤモヤの正体や危険性、対策などを解説していきます。
白いモヤモヤの正体はカビ
流木についた白いモヤモヤの正体は流木内部に溜まった栄養を使い成長した「水カビ」で、石やソイル、生物の死骸、餌の食べ残しなど様々な場所に発生します。
基本的には数ヶ月で水カビは発生しなくなり大きな問題になることはあまりありませんが、熱帯魚たち弱っていると感染して「水カビ病」になることもありますので、下記で解説する具体的な対策で早めに改善するようにしましょう。
3つの除去・対策方法
- 物理的に除去する
- 換水
- ヤマトヌマエビを飼育
1.物理的に除去する
流木についた水カビはブラシなどで擦ると簡単に落とすことができます。
ただし、一時的な対策に過ぎず、またすぐに発生してしまう可能性が高いです。
また、水草などを活着させていないのであれば、一度流木を取り出し煮沸させるのも効果的です。
水カビはゼリー状のぬるぬるした感じで持ちにくいため、掃除するときは注意しましょう!
2.換水
水カビが発生した時はいつもより換水頻度をあげ、”プロホース”などで直接吸い上げてしまいましょう。
それによりカビの栄養源を減らしたり、ふわふわした大きめのカビならある程度吸い上げることができます。
プロホースはソイルなどの底砂に溜まった汚れやゴミを吸い出すこともできるため、普段から重宝されるメンテナンス用品です。
3.ヤマトヌマエビを飼育
水カビ対策として1番おすすめなのがコケ取り生体として人気のヤマトヌマエビを飼育することで、確実な効果はもちろん、コケの改善・予防もあり、より綺麗な水槽作りに貢献してくれます。
ブラシで除去する方法は即効性はあるもののすぐにまたカビが復活してしまいますが、ヤマトヌマエビなら除去(食べた)たあとも綺麗な状態を維持してくれます。
カビが生えやすい流木
- 枝流木
- 水槽でしばらく使用していない流木
- 拾ってきた流木
枝流木は流通量が多い流木(木の根など)ですが、使用してカビが生えなかったことがないくらい高確率で水カビが発生します。
上記のような流木は基本的にカビが発生しやすいですが、水槽に入れる前にアク抜きをしっかり行うことで水カビを予防することができます。
流木以外に白カビが生える場合
水の流れが悪く止水域ができるような環境だと、汚れが溜まりやすく水草や水槽の角などにも白カビが発生しやすくなります。
その場合はしっかりと水を循環させることができる濾過フィルターを使用し、淀みを作らないようにしましょう。
おすすめは濾過能力がとても高いエーハイムの外部式フィルターで、しっかり水流も作り出してくれます。
コケが生えにくくなる水槽作り
水カビは立ち上げ初期によく起こりますが、コケに悩まされる方も多いのではないでしょうか。
どちらかというとカビよりコケ対策の方が難しく苦労される方も多いですが、きちんとコケ発生のメカニズムを理解し、対策を取っていくことでコケが生えにくい水槽を作ることができます。
詳しくは下記記事でコケを生えにくくする水槽の作り方を解説していますのでそちらをご参照ください。