ChihirosのLED照明「WRGBⅡ」の性能やデメリット等を徹底解説していきます。
Chihiros WRGBⅡとは
30㎝水槽用 | 45㎝水槽用 | 60㎝水槽用 | 90㎝水槽用 | 120㎝水槽用 | |
適応サイズ | ・幅30~45㎝ ・暑さ~10mm | ・幅45~60㎝ ・暑さ~10mm | ・幅60~80㎝ ・暑さ~10mm | ・幅90~110㎝ ・暑さ~10mm | ・幅120~140㎝ ・暑さ~10mm |
本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 300×140×18mm | 450×140×18mm | 600×140×18mm | 900×140×18mm | 1200×140×18mm |
定格出力 | 33W | 49W | 67W | 100W | 120W |
定格電圧(50/60Hz) | AC100~240V | AC100~240V | AC100~240V | AC100~240V | AC100~240V |
全光速 | 2300㏐ | 3600㏐ | 4500㏐ | 6200㏐ | 7700㏐ |
RGB素子LEDチップ数 | 30pcs | 50pcs | 60pcs | 90pcs | 120pcs |
LED色 | RGB 3in1 | RGB 3in1 | RGB 3in1 | RGB 3in1 | RGB 3in1 |
定格寿命 | 約30000h | 約30000h | 約30000h | 約30000h | 約30000h |
WRGB2は中国のメーカーChihiros(チヒロス) が出す高性能LED照明です。
アクアリウム業界ではADAの「ソーラーRGB」や「アクアスカイRGB」でおなじみのRGB素子LEDチップを使用しているのが特徴で、スマートフォンアプリを使って照明管理すること等もできます。
ADAの照明と比較しても負けず劣らずの性能でありながら、価格はChihirosのWRGB2の方が安価となっています。
おすすめする7つの理由
- RGB素子LEDチップを採用
- スマホアプリによる照明管理が可能
- 水草がしっかり育つ
- 吊り下げ照明が可能
- おしゃれなデザイン
- コストパフォーマンスが高い
- 安心の設計・対応
Chihiros WRGB2をおすすめできる7つの理由を順に詳しく解説していきます。
①RGB素子LEDチップを採用
Chihiros WRGB2は、名前通りRGB素子LEDチップを使用しており、熱帯魚や水草等をとても鮮やかに見せてくれます。
RGB素子LEDチップとは、R(赤)・G(緑)・B(青)の3原色を組み合わせて様々な色を再現するLEDチップの事です。
点灯したチップを見てみると白く見えていますが、これは1つのチップの中に赤・緑・青の3色が入っており(RGB3in1)、組み合わせて再現した色が白になっているということです。
下記の写真は、「WRGB2」とアクロの「TRIANGLELED LED GROW」を比較したもので、GROWも高性能LED照明ではありますが、水草の鮮やかさが違うのがわかるかと思います。
肉眼では、写真以上に色合いの違いがはっきりわかります。
RGBが照らす水槽内の鮮やかさは、通常のLED照明と全く違いますので、熱帯魚や水草等をより美しく見せたいという方には満足のいく性能となっています。
②スマホアプリによる照明管理が可能
- 発光強度の調整機能
- タイマー機能
WRGB2には、スマートフォンアプリによって光の色や強さを変えることができる”発光強度の調整機能”と点灯・消灯時間の設定や時間経過で徐々に明るくしていく等の設定ができる”タイマー機能”があります。
これらの機能は、iPhoneやAndroid等のスマホから専用の「My Chihiros」というアプリをインストールし、スマホとWRGB2をBluetoothによって繋ぐことで使用できます。
設定完了後は、Bluetoothの接続を切ったり、電源プラグを一度抜いてから差し直したりしても設定は維持され、タイマー機能等も問題なく作動します。
スマホやアプリがない場合は、電源プラグの抜き差しで通常の照明と同様に使用することができます。(RGB100%状態)
発光強度の調整
「My Chihiros」によって、スマホから赤・緑・青の発行強度を調整することができ、それぞれ1%単位で調整可能なため、”100万通りの光”を作り出すことができます。
自分で細かく設定することもできますが、「fish」や「shrimp」等といったボタンを選択して用途に合った光量を設定することもできます。
タイマー機能
WRGB2に搭載されたタイマー機能は、点灯・消灯を自動で行うことはもちろん、点灯開始から徐々に明るくしていくことができ、”日の出”を再現することができます。
この日の出の設定をすることでより自然に近い環境を表現することができるため、魅力的な機能となっています。
③水草がしっかり育つ
60㎝水槽用であれば4500㏐あり、どのサイズもしっかり光量が確保できるため水草を元気に育てることができます。
光量が少ないと水草の成長が悪くなってしまいますが、逆に光量が多過ぎると成長阻害となったり、無駄に電気代がかかったりしてしまうため、一概に光量が多ければ多いほど良いということではありません。
その点、WRGB2は高光量を確保できるうえに調整もできるため、より水草にとって良い環境を作りやすくなっています。
④吊り下げ照明が可能
WRGB2は、通常の設置方法である「ライトリフト方式」とワイヤーを使用した「吊り下げ方式」があり、好みや環境に合わせて照明方法を選択することができる”二刀流”の照明です。
ただし、吊り下げ照明を行うには別売りの「専用ワイヤー」や吊り下げるための「吊り下げスタンド」が必要になりますので注意が必要です。
①ライトリフト方式
- シンプルなシルエットがかっこいい
- 取り付け方で高さの変更が可能
- 安定感がある
- オープンアクアリウムには不向き
- 照明に水汚れがつきやすい
こちらはよくある通常の照明設置方法で、リフトスタンドを水槽の縁に引っ掛けて設置します。
WRGB2のリフトスタンドには、付属されている金具タイプのスタンドと別売りのおしゃれなアクリルスタンドがありますので、好みに合わせて使い分けができます。
シンプルなシルエットがかっこいい
ライトリフトを使用した通常の設置方法は、シンプルで収まりがよく、かっこいいシルエットになっています。
水槽上部はスッキリさせ、コンパクトに収めたいという方にはライトリフトを使用すると良いです。
取り付け方で高さの変更が可能
付属の金具スタンドは六角レンチで取り外しができ、取り付け方によって高さ約7.5㎝と約12.5㎝のどちらかを選ぶことができます。
水草の種類や距離などに合わせて取り付けましょう。
安定感がある
水槽のふちにライトリフトを引っ掛けて設置するため、吊り下げ照明と違って地震等の影響も少なく、水没の危険性も低いです。
②吊り下げ方式
- オープンアクアリウムに適している
- 水槽のメンテナンスが行いやすい
- 水汚れがつきにくい
- 地震の影響が受けやすい
- 別売りの「ワイヤー」,「吊り下げスタンド」が必要
WBGB2は、通常の照明設置とは異なる「吊り下げ照明」を行うことができます。
吊り下げ照明を行うには、本体の照明以外に「専用ワイヤー」と「吊り下げ用スタンド」が必要となり、光の漏れを軽減して照度を上げることができる「シェード」を取り付けることもできます。
吊り下げ用スタンドはステンレスアームがおすすめ
吊り下げスタンドにはアクアテイラーズの”ステンレスアーム”がおすすめで、耐久性の高いステンレスを使用し、直径8mmしかないスタンドがおしゃれになっていますので、ご興味ある方は下記記事をご参照ください。
オープンアクアリウムに適している
吊り下げ照明は、水面から飛び出した水草を育成するようなオープンアクアリウムに最適な照明です。
通常の設置方法では水草が照明の高さを超えて成長してしまうため、オープンアクアリウムには不向きでしたが、WRGB2は吊り下げ照明も可能なため汎用性が高い照明となっています。
水槽のメンテナンスが行いやすい
照明と水槽の距離が広いため、換水やトリミング等のメンテナンスが非常に行いやすいです。
いちいち照明を移動させる必要もないため、快適にメンテナンスを行いたい方は吊り下げ照明の方がおすすめです。
水汚れがつきにくい
照明と水面の距離が近いとエアーレーションやメンテナンス時に水がはねしてしまい、思った以上に汚れてしまいますが、吊り下げ照明にすれば水はね等による汚れがつきにくくなります。
水はねを放っておくと水垢などが取れなくなってしまい、見栄えが悪くなったり光の妨げにもなってしまいますので、水汚れがつきにくいのは吊り下げ照明ならではのメリットとなります。
⑤おしゃれなデザイン
WRGB2のボディは黒色の薄型でおしゃれなデザインとなっており、ライトリフト方式と吊り下げ方式でそれぞれ異なった見た目を楽しむことができます。
また、別売りのアクリルスタンドやシェードを使用することで、さらに一味違ったデザインにすることができます。
⑥コストパフォーマンスが高い
WRGB2はADAの「アクアスカイRGB」等の照明と同程度のスペックを誇り、アプリによる照明管理が可能という機能も持ちながら、「アクアスカイRGB」よりも安価という驚きのコストパフォーマンスになっています。
私がWRGBⅡを購入したときは32000円以上しましたが、WRGBⅡ PROが発売された影響なのか、令和4年11月現在は26000円前後で購入することができるようです。
⑦安心の設計・対応
- 放熱板による熱対策
- 販売代理店による保証対応
- 電気用品安全法(PSE)の認定
- 電波法 技術基準適合証明の取得
Chihiros WRGB2は中国生産のため、安全性や故障トラブル等が不安になる方もいるかと思いますが、販売代理店の存在やPSE認定を受けている等の理由から私も安心して使用しています。
放熱板による熱対策
高性能LED照明等は熱を持ってしまうため、故障や事故を防ぐためにも放熱するための工夫が必要になってきます。
WRGB2の場合は、空気に触れる面積をなるべく増やした放熱板を使用することで熱対策を行っています。
販売代理店による保証対応
通常海外の商品を使用する場合は個人で取り寄せることになるため、発送・故障トラブルの不安がつきものでした。
しかし、現在は「有限会社 ラボック」さんが販売代理店となり、保証対応してくれるようになったため、安心して購入することができます。
また、WRGB2は部品が細かく分かれているため、部品交換がしやすいのも特徴です。
電気用品安全法(PSE)の認定
国内には電気用品安全法(PSE)というものがあり、PSEの基準に適合しているという認定がなければ輸入業者は輸入や販売をすることができません。
WRGB2はこのPSEの認定を受けているため、国内でも安心して使用することができます。
電波法 技術基準適合証明の取得
Bluetooth等の電波を発生する製品は、電波法の定める技術基準に適合していることを証明する技術基準適合証明の取得が必要となり、WRGB2は総務省が許可した証明機関の検査を実施して技術基準適合証明を取得しています。
3つのデメリット
- 照明設定にはスマートフォンが必要
- アプリの日本語表記がわかりにくい
- やや重量がある
設定にはスマートフォンが必要
WRGB2の特徴の一つでもある発光強度とタイマー機能の調整を行うには、スマホと専用アプリが必要になるため、スマホを持っていない方や操作が苦手な方には不向きとなっています。
アプリの日本語表記がわかりにくい
アプリ内では一応日本語表記されていますが、ややわかりにくい表現となっているため、初見で使いこなすのは少し難しいかもしれません。
操作がわからないという方や事前に設定方法を確認しておきたいという方は、近日中に設定方法を写真付きで詳しく解説致しますのでご参照ください。
やや重量がある
きちんと設置すれば問題ありませんが、吊り下げスタンドの耐久が低かったりすると水没の可能性も出てくるため、故障・事故を防ぐためにもしっかりしたスタンドを使うようにしましょう。
多機能・高性能なLED照明!
RGB素子LEDチップにより水槽内を鮮やかに照らすWRGB2は、水草もしっかり育成させることができます。
また、スマートフォンアプリによって細かい照明設定ができ、吊り下げ照明にも対応可能という点は非常に魅力的です。
デザインも薄型の黒色ボディでかっこいい作りになっていますので、高性能かつおしゃれなLED照明を求めている方にはおすすめできる照明となっています。
さらにワンランク上の最新照明
Chihirosにはさらに性能が高い”WRGB2 PRO”という照明があります。
主な違いは、LEDチップは白が加わったRGB4in1となっており、より明るく、自然な色味を作り出すことができます。
「WRGB2のSLIMやPROはそれぞれ何が違うの?」と言う方や「どれを選んだら良いか迷ってる」と言う方は、下記記事で5つの違いを解説していますのでご参照ください。
Chihiros VIVID2もおすすめ!
同じChihirosが出す吊り下げ照明タイプのVIVID2も非常におすすめです。
類似照明であるADAのソーラーRGBよりも高光量かつ多機能であるにも関わらず、価格は約5万円程で、ソーラーRGBよりも約3万円安くなっています。
色は”ブラック”と”シルバー”の2色があり、どちらもかっこいいデザインとなっています。
かなりコスパの良い照明ですので、ご興味ある方は下記記事で詳しい性能を解説していますのでご参照ください。
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