黒髭苔といえばサイアミーズフライング!と言うほど黒髭苔対策としてのイメージが強いですが、他の苔もたくさん食べてくれるため、苔対策としても非常に優秀な熱帯魚です。
そんなサイアミーズフライングフォックスの飼育情報などを紹介していきます。
サイアミーズフライングとは
学名:Crossocheilus siamensis
サイアミーズフライングはタイ、マレーシア、インドネシアなどに生息するコイ科の仲間です。
黒髭を食べてくれる限られた生体であるため、アクアリストに重宝される存在です。
ただ、個体によっては全く食べなかったり、他の苔を優先的に食べたりすることもあるため、必ず黒髭苔を食べてくれるというわけではありません。
茶苔などのほうがよく食べてくれるので、黒髭苔のためだけというよりは、水槽内の苔対策として考えたほうが良いかもしれません。
体の特徴は、体側(口先から尾ひれまで)に黒のラインが入っていることで、基本的に水槽の底を泳ぎます。
また、姿は似ているのに黒いラインが尾ひれまで達していない生体がいますが、これはフライングフォックスという別の種類になりますので、購入時には間違えないように注意しましょう。
寿命
約3~5年。
体長
60㎝水槽以上の環境であれば、数年かけて最大12㎝程に成長します。
逆に小型水槽であれば、あまり大型にはなりません。
餌
他の熱帯魚と一緒になって、水面付近の人工餌を食べたりします。
サイアミーズフライングは常になにかを食べており、人工餌以外食べなくなるということはあまりありません。
人工餌がないときは、苔などを食べてくれます。
ただ、多くの人が悩む黒髭苔を絶対に食べてくれるという保証はなく、個体や飼育環境によって差がでます。
ちなみに黒髭苔を木酢液などにつけて枯らしてから再び水槽内に戻すと、よく食べてくれます。
ただ、黒髭苔は水槽やフィルターの掃除などを行い、水質を管理して発生自体させないようにしたほうが良いでしょう。
水質
- 弱酸性~中性
- 22度~26度が適温。
サイアミーズフライングフォックスは丈夫な種類の熱帯魚なので、飼育難易度は低めとなっています。
混泳
基本的には穏やかな性格のため混泳向きです。
ただ、成長するに連れて縄張り意識が強くなっていく傾向があり、これまで仲良く過ごしていた他のサイアミーズフライングや小型熱帯魚を威嚇するようになったりします。
黒髭苔を食べないケース
サイアミーズフライングフォックスは、たしかに黒髭苔を食べてくれる生体ではありますが、人口餌や他の柔らかいコケが多くある場合はあまり食べてくれません。
他にも食べやすい餌があるのに、わざわざ硬い黒髭苔を優先的には食べないのです。
また、大きくなるに連れて黒髭苔を食べなくなっていくケースもよくあるようです。
おすすめ度は★★★★☆
サイアミーズフライングフォックスのおすすめ度は★★★★☆です!
黒髭苔を食べてくれるのはもちろんですが、他の苔もたくさん食べてくれるため、苔対策としても非常に優秀な生体です。
エビ類が食べてくれないガラス面の苔も食べてくれますので、水槽に1~2匹ほど入れておくと良いでしょう。
また、せわしなく苔などを食べている姿も可愛らしく食害も少ないため、 個人的にはヤマトヌマエビ等よりもおすすめです。
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