購入したばかりの熱帯魚が餌を食べなくて悩んでいる方に向けて、その原因とフレーク状の餌を食べるようにさせる『餌付け方法』を紹介していきます。
餌を食べない原因
熱帯魚が餌を食べない問題には、「熱帯魚を購入したばかり」のときと「以前から飼育していたが突然食べなくなった」ときの2つのパターンがあり、それぞれ下記の原因が考えられます。
餌付け方法
上記で挙げたように、熱帯魚が餌を食べない理由には多くの原因があり、購入したばかりの熱帯魚が餌を食べないということでお悩みの方が多いのではないかと思います。
この悩みに関しては、”冷凍赤虫”を与えると解決することがよくありますが、「水が汚れやすい」、「プラナリアが発生する可能性がある」、「手間がかかる」等のデメリットもあるため、フレーク状の餌を食べるようにさせる『餌付け方法』を紹介していきます。
方法はシンプルで、冷凍赤虫⇒乾燥赤虫⇒フレーク状の餌の順で与える餌の種類を移行していくだけですが、それぞれポイントがありますので解説していきます。
①冷凍赤虫を与える
どの人口餌を与えても食べない時は、冷凍赤虫で餌付けするとうまくいきやすいです。
冷凍赤虫は栄養価が高く、熱帯魚の食いつきが非常に良い餌であるため、餌を食べない熱帯魚に餌を食べさせるには非常におすすめの餌です。
しかし、冷凍赤虫でも餌を食べてくれない状態の熱帯魚に餌を食べさせるのは難しいため、下記の4つの注意ポイントを押さえながら冷凍赤虫を与えてみてください。
熱帯魚の気持ちを考える
まずは熱帯魚の気持ちを考えてみてください。
もし、自分たちが環境が全く違った空間に放り込まれたら、いきなり目の前に食事を出されても不安や警戒心で食べようなんて気分にはならないですよね。
ある程度環境に慣れてから食べる気になってくるはずだと思います。
それと同じことが熱帯魚にも起こっていますので、不安やストレスを与えないように餌を与えていくことが大切になってきます。
ピンセットで与える
餌を与えるときはピンセットで少量の冷凍赤虫をつまみ、誘惑するように熱帯魚の近くで軽く揺らしながら食いつくまでじっと待ってください。釣りと似たイメージです。
最初はなかなか見向きもしないかもしれませんが、日に日に興味を示していくようになります。
冷凍赤虫をそのまま水槽内に入れると、沈んでしまって餌と認識されなかったり、食べ残しとなって水質悪化の原因になってしまいます。
無理に追いかけ回さない
ピンセットで餌を与える際、ついつい魚を追いかけ回してでも与えようとしてしまいますが、余計警戒心を強めたり、ストレスを与えたりしてしまうのでやめましょう。
焦らない
新しく水槽に導入したばかりの魚はなかなか餌を食べてくれず、何日も食べない状態が続くこともありますが、焦らずにちょっとずつ慣れさせていきましょう。
最悪1ヶ月くらいは食べなくても生きていける種類が多いので、過剰な心配は不要です。
②乾燥赤虫を与える
冷凍赤虫を食べるようになったら、乾燥タイプの赤虫と冷凍赤虫を混ぜてピンセットで与えましょう。
冷凍・乾燥を混合させた赤虫も食べるようになったら、乾燥赤虫だけ与えていくようにします。
ピンセットでの餌付けにも慣れてくると、自分から水面に近づいて餌を求めるようになってきますので、そこまで慣れたら水面に巻いて餌を与えていきましょう。
乾燥赤虫に移行することで水の汚れを減らしたり、水に浮く特徴を利用してフレーク状の餌と混ぜて与えやすくする狙いがあります。
③フレーク状の餌を与える
乾燥赤虫に慣れたら、フレーク状の餌と一緒に水面へ撒いて与えてみましょう。
最初は見向きもしなかったり口に入れても吐き出したりしますが、慣れるとフレーク状の餌も食べてくれるようになります。
フレーク状の餌を食べているのが確認できれば、フレーク状餌付けは完了となります。
ちなみに私がおすすめするフレークタイプの餌は、Tetraの「テトラミン」です。栄養のバランスも良く、食べ残しも少ないため水の汚れを抑えてくれます。ほとんどの熱帯魚が食べてくれますので、初心者にも扱いやすいおすすめの餌となっています。
どの餌を選んだら良いかわからないという方は、「テトラミン」にしておいて失敗はないでしょう。
毎日の水槽内観察を習慣に!
今回紹介した餌付け方法は、購入したばかりの熱帯魚が餌を食べない時の対策方法であり、水質が悪化しているときや体調不良などが原因で餌を食べない場合にはその原因を解決する必要があります。
水質の悪化や熱帯魚の不調などを発見するためにも、毎日数分でも良いので水槽内の状況をよく観察することが大切になってきますので、ぜひ習慣にするようにしましょう。
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